鶴が二十八人 ページ28
＿＿＿＿
午後の授業も終わり、クラスの人はほとんど部活に行くか、帰った
私は引越ししたことを先生に伝えなくてはいけないと思い、渋々職員室に向かった
鶴丸と三日月には長くなるから校舎をお散歩してきてと言っといた
＿＿＿＿
「なに！？お前引っ越したのか！？」
担任の驚きの声に驚いた
そんなに大きな声出さなくてもいいと思うのだけれど
『あー、はい
祖母の家に引っ越しました』
嘘はついてない、でも担任の疑わしい目にドキッとした
でもちゃんと変更した住所を記入する書類をくれた
そしてもう一つ驚き
その住所変更届けは保護者名を記載する欄があった
「お前の保護者だけ会ったことないんだったな！
今度その書類と一緒に連れてきてくれ！」
なんて爆弾を投下されたのだこの教師
会釈をして職員室を出る
さて、困ったことになったな
保護者役を頼みたい人が思い浮かばない
まず髪が黒か茶色い人じゃないと危なそうだよね
堀川、ダメだ、私と同じくらいに見える
鯰尾、馬糞持ち出すから却下
和泉守、すぐ本気になるからダメ
御手杵、どこか抜けてるからボロが出る
日本号、あれはただの酔っぱらいや
次郎太刀、オネエって引かれそう
太郎太刀、あかんわ、大きすぎる
気づけば私は外に出ていた
そしていた、頼りになる普通の人
二人もいるじゃん、何悩んでいたんだろう
「あ！お嬢っ！
鶴さんと三日月さんが戻ってこないから、僕達が迎えに来ちゃった！」
頼りになる眼帯のお兄さんが手を振ってくれた
私も振り返すと、大倶利伽羅は手を挙げてくれた
『みっちゃんも伽羅ちゃんも迎えに来てくれたの？』
「ああ、そうなるな」
二人のそばに駆け寄り、見上げる
どっちがいいかな、いっその事本人達に聞いてみよう
『相談！
明日保護者としてどっちかに学校来てほしいんだけど…』
ふたりを交互に見ると、大倶利伽羅は先に目をそらした
「俺が行くと面倒になる、やめておけ」
やっぱりな、
面倒になるというか、めんどくさいんだろ
大倶利伽羅をガン見するとぷいっと後ろを向いてしまった
『ごめん、みっちゃん
お願いできる？』
申し訳なさそうに聞くと、燭台切は笑顔で頷いてくれた
「僕でよければ引き受けるよ！」
この話を鶴丸にすると絶対“俺が行く“って駄々をこねそう
明日は黙って学校に行こう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夷空斗(プロフ) - まつさん» 本当ですか！？私はよく口調が迷子になります…お互いに頑張りましょう！ (2018年9月2日 0時) (
レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 夷空斗さん» 全然大丈夫ですよ！私も刀剣乱舞の小説書いてるけど全然駄目ですからw (2018年9月2日 0時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます！上手く鶴丸を表現できてるかいつもドキドキしながら更新させてもらってます（笑）応援ありがとうございます！頑張りますっ！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ところどころ感じる鶴丸の愛に和ませて頂いています！高評価をしたいのに一回しかできないのが悔しい限りです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夷空斗 | 作成日時：2018年8月22日 16時
