鶴が二十七人 ページ27
午前の授業はずっと鶴丸と話をしていた
気づけば彼は教室の中に入って、私の隣にいた
鶴丸は喋るけど、私はノートに言葉を書いて話をしていた
＿＿＿＿キーンコーンカーンコーン
授業終わりの鐘がなった
お昼休憩の時間、今日の楽しみの一つ
私は授業の挨拶が終わると同時にお弁当を抱えて屋上に向かった
＿＿＿＿
誰にも会わずにたどり着けた
フェンスに寄りかかり、大きなため息をつくと、正面に鶴丸が座った
「何なんだあの人の子らは…
今の奴らは皆ああなのか？」
不機嫌極まりない声で文句をつく
でも私はその話を聞き流し、燭台切が作ってくれたお弁当を開く
『うわっ、凄い！卵焼き入ってる！』
今までお昼はゼリーとかこんにゃく系のお菓子だったり、まともなお弁当を食べたことがなかった
「聞いてるのか！？『聞いてない！』
あ、すまん…」
だって。あの人たちのことを考えるなんて時間の無駄
せっかくお弁当の時間なんだからもっと堪能したい
『ほら！鶴じいも一緒に食べよ！』
私がトマトを箸で取り差し出すと首を振って否定された
私がしゅんとなったからか、頭を撫でてくれた
「いや、そうじゃないんだ
俺の昼飯は今来るからな」
そういった途端、空から黄色いバンドを巻いたおじいちゃんが降りてきた
「待たせたな、鶴丸」
「君はいつも遅いんだ！」
三日月が鶴丸の弁当と、自分の弁当を持ってきた
燭台切に後で御褒美でもあげよう
「では、頂くとしよう」
何故か三日月が仕切り始めて、楽しいお昼が始まった
＿＿＿＿
『今ふと思ったんだけど、鶴じい以外はなんで私のことを名前で呼ばないの？』
ご飯を食べ終わり、お茶を飲みながら私は疑問をぶつけた
「それは俺が答えよう
お嬢から直接名を承ったのは鶴丸しかおらんのだ。故に、お嬢の名を呼んで良いのは鶴丸だけになる」
“それならみんなに呼んでって言うよ”
と言おうとしたら、三日月に止められた
「俺たちは付喪神、まぁ神ということは真の名を知れば、審神者であっても縛れる
間違っても俺たちに名をくれるな？」
つまり、鶴丸には幼い頃に名前を教えちゃったからしょうがないけど、審神者になった今、何があるかわからないから私の名前を呼ぶ許可をみんなに出すなってことね
すごく難しい、っていうかこれ昨日長谷部から教わったよね！？
もう忘れてる…
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夷空斗(プロフ) - まつさん» 本当ですか！？私はよく口調が迷子になります…お互いに頑張りましょう！ (2018年9月2日 0時) (
レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 夷空斗さん» 全然大丈夫ですよ！私も刀剣乱舞の小説書いてるけど全然駄目ですからw (2018年9月2日 0時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます！上手く鶴丸を表現できてるかいつもドキドキしながら更新させてもらってます（笑）応援ありがとうございます！頑張りますっ！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ところどころ感じる鶴丸の愛に和ませて頂いています！高評価をしたいのに一回しかできないのが悔しい限りです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2018年8月22日 16時
