鶴が二十五人 ページ25
地獄の“長谷部、主を鍛えるぞ”計画を昨日のうちに終わらせて、ついに今日から学校に復帰する
今は身支度を整えて玄関で鶴丸を待っている
本当に学校に送っていってくれるのかな?
玄関に座り、ボーッとしてると目の前に巾着袋が現れた
「はい、これお弁当ね」
優しい声に顔を上げると、燭台切が笑顔でお弁当を差し出してくれた
私も微笑んでお弁当を受け取った
『ありがとうみっちゃん!
お昼が楽しみになったよ!』
お弁当を見ると頬が緩んでしまう
なんとも情けない顔をしていると、外から鶴丸が入ってきた
「準備できたか?
…あっはははっ!!なんて顔してるんだっ!」
入ってそうそう爆笑され、私は恥ずかしさで顔が真っ赤になった
勢いよく立ち上がり、鶴丸を押しのけて外へ出た
『い、行ってきます!!///』
お見送りに出てきてくれた燭台切と歌仙に挨拶をして、階段を降りた
あ、今更だけど、私たちの本丸は山の上にあって約3階くらいの高さの階段を降りないと道路にはつかない
「悪かったって!機嫌直してくれよ!」
後ろから慌てて鶴丸が追いかけてきた
必死で謝ってきたから、まぁ許さないこともないけど
私は足を止めて振り返った
『…もう怒ってないもん』
そう言うと鶴丸はホッとして隣に来た
「本当は学校まで送ってやりたいんだが…」
『だから、最寄り駅までで大丈夫だってば!』
昨日の夜、鶴丸と軽く口論をした
私を学校まで送りたいっていう鶴丸
でも考えてみて?馬で登校ってどこの時代ですか?って感じじゃない?
だから人が少ない最寄り駅まででいいって言いくるめた
でも結局学校に来るんでしょ
____
駅まで馬で送ってもらい、そこから在来線に乗ると、案の定鶴丸も着いてきた
馬は勝手に本丸に戻れるからほっといて良いらしい
『本当に学校に来るの?』
「当たり前だろ?
前だってそうしてたんだからな」
鶴丸曰く、私は鶴丸が見えるけどほかの人には見えないようになってるらしい
しかし、私が名前を呼ぶとこちらに顕現してしまうそうだ
つまり、本丸とその他は時空が少し違うらしく、鶴丸達は本丸以外だと幽霊みたいに、審神者にしか見えないようだ
それはなんか秘密ができたみたいで、少し嬉しいって思ってしまった
みんなを独り占めできてるようで心が浮きだった
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夷空斗(プロフ) - まつさん» 本当ですか!?私はよく口調が迷子になります…お互いに頑張りましょう! (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 夷空斗さん» 全然大丈夫ですよ!私も刀剣乱舞の小説書いてるけど全然駄目ですからw (2018年9月2日 0時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます!上手く鶴丸を表現できてるかいつもドキドキしながら更新させてもらってます(笑)応援ありがとうございます!頑張りますっ! (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ところどころ感じる鶴丸の愛に和ませて頂いています!高評価をしたいのに一回しかできないのが悔しい限りです!これからも頑張ってください!応援してます! (2018年9月1日 22時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけるように頑張ります! (2018年8月27日 23時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夷空斗 | 作成日時:2018年8月22日 16時