【刀剣乱舞】私のおばあちゃんの家が驚きなのですが…

鶴が十五人 ページ15

「…お嬢、下手すると肋折れてるぜ？
明日俺っちと病院な」





肋に氷嚢を当てながら、ため息混じりに言われた
そっか、道理でずっと痛かったんだね


なーんて呑気なことを考えてたら、鶴丸が飛び込んできた





「やっぱり怪我してたのか！？
すまなかった！怪しいと思って追いかけてきたが、手遅れだったか…」








それより私は飛び込んできた鶴丸に驚きなんですけど
私の裸のようなものを見られて凄くこっ恥ずかしいんですけど、絶対気にしてないよね







「んじゃあ、アンタが病院に連れていけばいいだろ？」





いや、薬研
私あなたの方が安心感あるんだけど

鶴丸と病院行くとはしゃいで騒ぎまくりそうでなんか怖いんだけど








「ちょっといいかい？」





薬研と鶴丸のやり取りに唖然としていると、外から燭台切の声がした

もういいや、私のお腹はこうやってみんなに晒されていくんだろうな









『どーぞ、みっちゃん』




私がそういうと、燭台切は静かに襖を開けてくれた
鶴丸、少しは燭台切を見習えと思ってしまったね






「ちょっと、これからの事で色々相談があるんだけど…
いまはちょっとまずかった？」








私の様子を見て、燭台切は気まずそうに苦笑いした
私は別に、もう気にしないことにしたよ



臨機応変に対応できる力をつけないとね
ここでの生活はできない気がする







『大丈夫、どうしたの？』





「まず話したいことは、まだお嬢は学生だよね？ちゃんと卒業するまで学校は通って欲しい

そしてもう一つは、鶴さんから話した方がいいと思うな」







何で鶴丸？って思いながらも、一つ目の相談には応えようと思った







『みっちゃん、学校に通うのはいいけどここからだと遠いから転校した方がいいってこと？』







「いや？送り迎えは鶴さんがしてくれるから、転校の必要はないよ」







まさかの馬で登下校する感じですか
その燭台切の何か問題ある？みたいな表情やめてくれ








『あ、そう、分かった』





私が呆れ気味に答えると、薬研が二回ほど手を打った






「今日はお嬢も疲れてると思うし、もう休ませてやろうぜ
あっちの片付けは俺っちたちがやっとくから、お嬢のこと頼んだぜ」








そう言うと薬研は“おやすみ”と言って部屋を出ていった







「じゃあ鶴さん
僕も薬研君手伝ってくるから、あとお願いね」







燭台切もそう言うと部屋を出た

鶴丸と二人きりになり、部屋が静かになった

鶴が十六人→←鶴が十四人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す