【刀剣乱舞】私のおばあちゃんの家が驚きなのですが…

鶴が十二人 ページ12

みんなの視線が私にあつまる





私の答えはとっくに決まってる








叔父さんと叔母さんの方を向き、深々と頭を下げる







『今までお世話になりました』







言い終えて顔を上げると、“何故？”と言いたげな二人の顔が写った





「んじゃ帰るか！」






鶴丸が明るくそう言うと、燭台切はもう後ろを向いている
そして後ろを向いたまま




「お邪魔しました」






と言って家から出た



正直言うとメッチャかっこいい





私も一礼してから燭台切の後を追った







「こらっ！！俺達は許してないぞっ！！」







叔父の叫び声が聞こえたけど、もう知らない
スルーして燭台切の隣に並んだ









「そうだ、君たちに頼みがあるんだ」





後ろを向いた鶴丸が、不意に叔父さん達に話しかけた






そして振り返ると、まるで敵を見るような睨み方で冷たく言い放った







「…二度と俺たちに関わるな」









その時私が振り返って、鶴丸たちの様子を見てたのは内緒





叔父さんも叔母さんも、すっかり怯えた顔をしてた








「さて！今から宴会の準備をしないとねぇ！」






隣を歩く燭台切が、とても楽しそうに口角を上げて言った








『…私が行って、迷惑にならないかなぁ』







思わず不安を呟いてしまった



すると、後ろから追いかけてきた鶴丸が、私を抱きしめてくれた







「何言ってるんだ！
Aが帰ってきたと知ったら、みんな驚いて喜ぶさっ！」







そう言ってくれるととても嬉しい

少し楽しみになってきた








いつもより軽い足取りで懐かしいおばあちゃんの家に向かう









って、ちょっと待って







おばあちゃん家って、ここから結構離れてた気がするんだけど…









そんな私の考えを見事に裏切らなかった





なぜかと言うと近くの公園に馬が2頭いた








『ねぇ、鶴じい
まさかこれで来たって言うんじゃないよね？』







恐る恐る振り返ると、爽やかな笑みを浮かべた2人がこちらを見ていた






「そのまさかだよ！お嬢は鶴さんと一緒でいいよね？」









やっぱりこれに乗って帰るんだ…







「よーし、どうどう
おいでA！」






馬の上から鶴丸に手を伸ばさた



恐る恐るその手をとると、一気に引き上げられ、馬にのった






「怖いか？」




『だ、大丈夫』








久しぶりの乗馬の感覚

間違えて落ちなきゃいいけど








という私の不安は的中しそうだったね

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