審神者始めました (ページ10)

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その10 ページ10

自分の部屋に戻ると、こんのすけが待っていた

「主さま！説明していない事がございました！」

『説明していない事？』

「はい！まず、各時代に送り出せる刀剣男士は6振りです！」

それは知っている、だいたいはお姉ちゃんに聞いたからね

折れたら元に戻らないことも

黙って頷くと、次の話に進んだ

「演練と言って、ほかの本丸の刀剣男士と手合わせをすることができます！」

いや、だからね

だいたい説明受けたからわかるって！

「最後に、煌羅さまより贈り物がございます！」

こんのすけがそう言ったあとに、なんかおっきい人が入ってきた

正直怖いよ？

でも、お坊さんかな？

「ふははっ！おぬしが我が主の妹君か！
俺は岩融！主の命により、資材を運んでまいった！」

そう言われて外を見ると、あと３人くらい大きい人たちがいた

山伏国広と、蜻蛉切というそうだ

『あ、ありがとう』

そう固くなっていると、空気を読んでくれたのかこんのすけが口を開いた

「これで、主さまの霊力が尽きない限り、鍛刀や刀装できますね！あと手入れもです！」

たしかに嬉しい

じゃあ、

「まずは鍛刀しまくりますか！」

運んできてくれた3人にお礼を言ってから、鍛刀に入った

夜中だったというのをすっかり忘れて、朝になるまで鍛刀していた

気づけばお姉ちゃんの刀剣男士は居なくなっていた

そして代わりに、みっちゃんが部屋に入ってきた

「もう朝だよ？いつまでやってるの」

苦笑いしているって分かる

「えへへ〜、張り切り、すぎ、た…」

そして私は寝てしまったんです(笑)

「も〜、主ったら無理をして」

燭台切光忠はそう言いながら、審神者を布団に寝かせた

この1晩で鍛刀できた刀は、薬研藤四郎、太鼓鐘貞宗、鯰尾藤四郎、骨喰藤四郎、堀川国広、宗三左文字、へし切長谷部、大倶利伽羅、和泉守兼定、大和守安定、加州清光、石切丸、一期一振

「主、すごく頑張ったんだね
でも無茶は良くないなぁ〜」

燭台切光忠は刀帳を見つめ、再び苦笑した

いつの間に来ていたのか、山姥切国広は険しい表情をしていた

「俺にはあんたが何を考えているのかさっぱりわからない
頼ってくれ、例え刀といえど、役に立ってみせる」

「山姥切くん…
ああ、そうだね」