審神者始めました (ページ45)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:3,733 hit

その45 ページ45

『本当に…？
もう、みんなが傷つくことはないんだね？』

私は目に涙を浮かべ、燭台切の報告を聞いた

「そうだよ、もう政府を気にしなくていいんだ」

良かった、本当に

これで、私達は自由に生活できるんだ

誰からも妨害されることなく

「今日はその記念に飲み明かそうぜっ！」

「兼さん！そんなにお酒強くないんですから！」

これから、平和に過ごせるんだね

本当の本丸として機能できるんだね

気づいたら、宴会が始まっていた

「主ー！こっちきて飲もうよ！！」

清光に呼ばれて、私もみんなの方へ混ざる

こうやって、めでたいことがあった時は飲んで

歴史の乱れを感じたらその時代にみんなを派遣して

内番も真面目にこなして

そうやって、私達は生きていくんだ

この職を紹介してくれたお姉ちゃん、本当に感謝してる

『みんな！！
頼りない審神者だけど、これからもよろしくね！』

思わず叫ぶと、みんなも返事を返してくれた

「十分に頼りにしてるよ、主」

「そうそう、だからちゃんと俺達のこと愛してよね？」

「主も拙僧の修行に付き合ってもらおう！」

「主さん！お手伝いなら任せてください！」

「このカッコよくてつよーい俺がついているんだ！何があっても大丈夫だ！」

「主！わしらをもっと頼れ！」

一人ひとりから嬉しい言葉が飛んできた

私が涙ぐんでいると、山姥切が頭を撫でてくれた

「よく泣くな、Aは」

『な、泣いてないっ！！』

急いで拭うと、その腕を掴まれた

「もう、俺の前では泣かせない
主を守ってみせる」

そう真っ直ぐに見つめられた

心臓がバクバクなってる

『う、うんっ！』

うまく笑えただろうか？

これから、歴史修正主義者との本当の戦いが始まる

これからも、私の本丸の生活は波乱万丈続いていくんだろうね

ここまで見守ってくれて、ありがとうございました

私はこの本丸の審神者として、みんなと共に戦っていきます

Fin