審神者始めました (ページ44)

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その44 ページ44

じゃあ、報告を始めようか

かっこよく決めないとね！

僕達が政府の建物についた時、なぜかすんなり奥に通されたんだ

こんのすけに聞いてみたけど、首を横にふった

罠かもしれないって思ったけど行ってみようってなったんだ

それで、政府の人に案内されて行った先が一番偉い人のところだったんだ

「よく来たな、山姥切国広と燭台切光忠」

椅子に座っていた人はこちらを見ないで低い声でそういった

「俺達の主は、政府に反抗する意志はない
静かに本丸で生活したいだけだ

頼む、主を…Aを追うのはやめてくれ」

山姥切くんがそう言うと、予想外の言葉が帰ってきた

「ああ、いいだろう」

「「…え？」」

思わず口から出た言葉が驚きを表す言葉だったっていうね

「それは、どういう意味ですか？」

僕が首をかしげながら聞くと、やっとの事で振り返ってくれた

驚くことに、その人は僕達が知っている人物だった

「！？あ、あなたはっ！？」

山姥切君も気づいたのか、驚きの声をあげた

「久しぶりね、Aは元気？」

なるほどね
低い声は、変声器を使っていたんだね

「煌羅さんもお元気そうですね」

そう、今の政府の最高司令官は、僕達の主のお姉さん煌羅さんだった

「実はね、政府の命令で時間遡行軍と同じ、歴史修正の動きをしていたの
でも、下で動くのはもう嫌だから下克上を果たしちゃいました！」

この突発性はAそっくりだね

「ごめんね、山姥切国広
過去とはいえ、あなたを1度は折ってしまった」

本当に謝罪をしてきてくれたことに驚きを隠せない

本当は、いい人だったんだね

「恨んでいないと言ったら嘘になる
だが。俺よりAに謝ってくれ
あいつが一番傷ついたんだ」

静かだけど、怒りを感じる

山姥切君がこんなに怒るのは初めて見る

「分かってる、落ち着いたらあなた達の本丸に行かせてもらうね」

そう話をまとめて、今回は帰った

つまり、僕達は自由にしていいという事だね

主にも、辛い思いをさせてしまって申し訳なかったって、煌羅さんから聞いたら、少しは気が楽になったかな

以上、今回の報告とします

＿＿＿＿燭台切光忠