審神者始めました (ページ22)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:3,742 hit

その22 ページ22

「…って言うことがあったんだ」

なんで、私を捕まえようと？

理由がわからない

『山姥切を折っちゃったから…？』

それしか思い当たらない

「主！それは違います！！」

『！？堀川！いつからいたの！？』

私の質問に答えずに、山伏まで入ってきた

「兄弟は主を守って折れてしまったのだ！
主を守る、これもまた運命である！
兄弟も、本望であろう！」

「そうですよ！
主を守れたんです！
僕達にこれ以上嬉しいことはありませんよ！」

なんで、私が兄弟を引き裂いてしまったのに

なんでそう前向きに考えれるの

「今、主に必要なのは休養じゃないかな？」

『光忠、』

「寝ていろ」

『伽羅…』

「俺たちに出来ることなら、何だってするぜ！」

『太鼓、鐘…！』

なんて、優しい刀剣に出会ったんだろう

３ヶ月前の私からは考えられない

こんな人たちに囲まれて生活出来るなんて

私、本当に幸せ者だ

『分かった
今日は、また寝ることにするよ』

寝ると言ったら、清光と安定が両隣に来た

「じゃあ、ちゃんと休めるように、添い寝してあげないとね」

「清光ばっかずるい、僕も隣にいるもん」

なんなんだ、この子達は天使なのか

『分かったから！二人と一緒に寝るから！

ごめんね、光忠たちの手入れは明日にするね』

「了解！じゃあ、僕達も戻ろうか」

そういって、光忠達は自分たちの部屋に帰った

安定と清光は両脇にいる

て言うか寝るの早！！

もう寝息を立ててるよ…

清光の話が本当なら、明日また来るかもしれない

連れていかれたらどうなるんだろう

『こんのすけ』

私がこんのすけを呼ぶと、すぐに出てきた

「お呼びですか主さま！」

『お願いがあるんだけど、いい？』

こんのすけが頷いたのを確認してから、私は二つのことを頼んだ

一つは紙とペンを用意してほしい

もう一つは、政府の人が来るのは午後にして欲しい

「かしこまりました！
紙とペンはすぐにご用意します！」

返事をするのが早いかこんのすけは駆け出していった

もし、私が居なくなったら

審神者が本丸から離れたら、この本丸はどうなるんだろう

新しい審神者が来るのかな？後任として

なんか、嫌だな