審神者始めました (ページ21)

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その21 ページ21

「もういいよ、燭台切。
俺から説明するね」

清光はそう言って、さっきの話をしてくれた

＿＿＿＿数分前

主が気を失ってから二日は経った

未だに目を覚ましてくれない

「やっぱり、愛されてないからかな〜」

「清光、主がそんなこと、言うわけない、だろ」

俺達は重傷だったから、あと少しダメージ食らうと折れそうだった

「山姥切、本当にいなくなっちゃったのかな」

俺が呟いた言葉に安定はただ頷いた

「だって、すごく泣いてたじゃない
主、僕達がいなくなったら悲しむと思うよ」

「…そうね」

主の様子を見に行こうと、俺達は部屋を出た

すると、門の方から人間の気配を感じた

また来たのか…

「加州じゃねぇか！起きてていいのか？」

「和泉守！」

後ろからの声の主は和泉守だった、

そしてその隣には

「わしもじゃ！加州！大和守！」

「陸奥守っ！？」

驚いた、なんで一緒にいるんだろ

「俺達は人間を追い返しに行ってくる、お前らは休んでろ」

「いや、僕達今から主の様子を見に行こうとしてたんだ」

和泉守と陸奥守は顔を見合わせてニッと笑った

「そーかそーか！
気をつけていくぜよ！」

ふたりが通り過ぎたのを見てから、安定と頷きあい、あとを追った

「審神者を捕縛しに来ました」

またその要件か

俺達がいうこと聞くわけないだろ

「悪いのぅ、主はまだ目覚めとらんのじゃ」

「そんな嘘通用すると思ってるんですか？」

陸奥守が本当のことを言ってるのに、信じないんだ

人間のこと、嫌いになりそう

「だから、主は昏睡状態だっつったろ！
さっさと帰れ！」

和泉守もイラついたのか口調が強くなってる

「二日もその嘘が通ると思うのか！？」

「嘘じゃないぜよ！！」

あーもーしつこいな！！

俺達が言った方が早いんじゃないの！？

俺と同じことを思っていたのか、安定もこっちを見ていた

俺達は和泉守の後ろから顔を出した

「ほら見て、俺たちまだ主に手入れしてもらってないの
起きてないってわかるでしょ？」

「さっさと帰れ、オラァ」

俺はだいぶ抑えたけど、安定怖いよ？

「分かりました、今日は引き下がります
明日、身柄を引き渡してもらいますから」

ホントしつこいね