審神者始めました (ページ19)

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その19 ページ19

目を開けたら、外が暗くなっていた

周りを見ると、私の部屋だった

で、隣に寝ているのが

一期一振、骨喰、鯰尾…って、私が鍛刀した粟田口ほとんどじゃん

「起きたか？A」

『薬研…』

上体を起こそうとすると、薬研に止められた

「2日も寝てたんだぜ？
流石に死んだかと思って焦ったぞ」

2日も寝てたんだ…

『薬研、手当してくれてありがとう』

「おう」

再び部屋に沈黙が走る

と思っていたら、表の方が騒がしかった

「だから、主は昏睡状態だっつったろ！
さっさと帰れ！」

「二日もその嘘が通ると思うのか！？」

「嘘じゃないぜよ！！」

和泉守と陸奥守と、あと一人は誰？

私絡みみたいだし、行ったほうがいいかなと思って、また動こうとする

「まだ動いたらダメ！馬糞投げますよ！」

鯰尾、すぐ馬糞を出すのはやめようか

「ほら見て、俺たちまだ主に手入れしてもらってないの
起きてないってわかるでしょ？」

「さっさと帰れ、オラァ」

安定がただのヤンキーにしか聞こえない

「分かりました、今日は引き下がります
明日、身柄を引き渡してもらいますから」

誰だかわからない人の気配が消えた…

『なに、どういうこと…』

「お目覚めですか？
体の調子はいかがです？」

『一期、大丈夫だよ
心配かけたみたいでごめんね

で、さっきの人たちは？何にしに来てたの？』

小さい子達はまだ寝ているからそっとしておこう

今起きたのは、一期、鯰尾、骨喰、薬研、厚、乱の6振り

「あー、さっきの人たちはね〜」

乱の視線が泳いでいる

まずいことが起きてるのかな

こういう時は、光忠か伽羅だな

はっきり言ってくれるし

『みんな、私ちょっと光忠の所に行ってくる！
！？ぃったぁ、、、』

「大将！まだ動かない方がいいって！」

厚に無理やり横にされた

「今剣に刺されてたんだぜ？
もうちょい安静な」

薬研はそう言って頭を撫でてくれた

薬研、あなた本当に短刀なの？

『じゃあ、第一部隊のみんなを連れてきて
ここで手入れするから』

そういった途端、一期が凄まじく黒いオーラを出してきた

…いち兄、弟達が怯えてますよ

「安静、という意味をご存知なかったのですね
それは失礼しました」