審神者始めました (ページ14)

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その14 ページ14

みんなでご飯を食べて片付けたあと、私は第一部隊を部屋に呼んだ

第一部隊は隊長が山姥切

あとは、光忠、薬研、乱、小夜、伽羅

の6振り

『まず、夜に呼び出してごめんね

最初の方からいるみんなに、私のことを知ってもらおうと思ってよんだの』

私がそう話し出すと、みんなは顔を見合わせた

『実は、私対人恐怖症だったの
特に男の人がダメだった』

本題を一気に言った

案の定、みんなは驚いたり、オロオロした

「あんたが初めて会った時、俺たちに怯えていたのはそういうことだったのか」

山姥切に呆れられた

私にとってはすごく勇気のいるカミングアウトだったのに

「でも、僕達といるうちに慣れたんじゃない？」

「馴れ合おうと思うから怖くなるんだ」

光忠のいう事は一理ある

お姉ちゃんの狙いはこれだったのかもしれない

私の対人恐怖症を治すために審神者を勧めてくれた

『で、もう一つ、伝えなきゃいけないことがあるの』

私の緊張を察してくれたのか、みんな姿勢を正した

『私の姉が、歴史修正主義と同じ働きをするかもしれない』

「！？どういう事だ！」

薬研が早く反応した

『まだ想定でしかないの
だから、明日お姉ちゃんに演練を申し込もうと思う
それで、薬研と乱には、お姉ちゃんの本丸に潜入して欲しい
かなり危険だけど』

「大丈夫だよ！A！」

「ああ、まかせてくれ！」

二人にお礼をいって、ほかの4振りを見た

『で、演練のメンバーなんだけど
隊長、山姥切で行こうと思う』

異論はないみたい、みんな素直に頷いてくれた

『編成は、光忠、伽羅、太鼓鐘、あとは、安定と清光で一緒に行ってもらう
小夜は、宗三、歌仙、堀川、和泉守、陸奥守と遠征に行ってきてほしい
時代は後で教えるね』

「わかった」

小夜が頷いたのを確認してから、私はみんなを見渡した

『これから忙しくなると思うけど、みんな、宜しくね』

各々に返事を返してくれた

『じゃあ解散！
みんな、ちやんと休むんだよ！』

山姥切を除くみんなは部屋に戻った

「本当にいいのか？」

『お姉ちゃんのこと？』

山姥切は頷いた

そりゃあ、本当は疑いたくもない

でも、

『私は審神者だよ？
歴史を守るのが私たちの仕事

そして、刀剣たちの歴史を守るのも私の仕事』

皆の歴史を守るんだ