その2 ページ2
「こちらが主さまの本丸です！」
そう言って、こんのすけに連れてこられた先は
昔の家のような広い建物だった
こんなの二次元にしかありえない
「へぇー、結構立派じゃん」
お姉ちゃん、あなたに言われたくありません
「それでは早速中に入りましょう！！」
「あ、私は仕事あるから帰るわ
こんのすけ！あとよろしくね！」
姉上様はそう言って帰城されました
『…まず何すりゃいいの』
「鍛刀しましょう！！
早く近侍を作りましょう！」
色々急かされてる気がするんだけど
ま、いっか！
こんのすけに言われた通り、四種類の資材をちっさいお手伝いさんに頼み刀を打ってもらった
…時間は気にしないでください
「この刀は山姥切国広ですね！
主さま！早速顕現しましょうっ！」
顕現させましょっ！って、やり方知らんよ！？
念を込めろって言われたけど、やって見るしかないっか！
ニートの本気！見せてやんよ！！
そう思いながら刀に触れたら、刀が光って人の形を成した
「山姥切国広だ…
なんだその目は、写しとい…『すっごーいっ！！』！？」
やべ、あまりのイケメンに叫んでしまった
「！？
あんたが俺の主か」
なんだその目は、女だというのが気になると？
『よろしくね！
Aと言います！』
とりあえず笑顔でいましょう
男の子なんて本当に久し振り
大丈夫、怖くない…
＿＿＿＿
「主、本当によかったのか？」
「何が？鶴さん」
Aのお姉ちゃん、煌羅の本丸では鶴丸と三日月が煌羅の部屋にいた
「皆まで言わずとも分かるであろう？」
「まぁ、見習い期間もなしって言うのは大変だと思うけど、あの子ならできるよ
私より霊力はつよいし、薙刀も習ってたからね」
煌羅がそこまで言っても、なにか企んでいると思っている二人のおじい
「人嫌いを克服するには、刀剣相手がいいって思ったのよ」
「主も素直じゃないなぁ〜
最初からそう言えばいいのに」
「そう言うな鶴
主も考えがあるのだろう」
「今、変な本丸も多いから、できるだけカバーして上げてね
あの子は素直すぎるから」
「ああ！まかせとけ！
毎日を驚きに満ちさせてやるぜ！」
「あいわかった」
煌羅の言う事が現実になるのはまだ少しあとの話
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2018年7月1日 13時
