59本目 ページ9
「山姥切さん、主様が見習いとしてここに来てるって知ったら驚くでしょうね〜」
なんでこんのすけまで嬉しそうなんだろう
国広に会えると分かり私も嬉しいけど
国広から預かってる布を深く被り、国広たちの部屋へ向かった
＿＿＿＿
『誰かいますかー？』
、
やっぱり返事がない
私が布を被ってるせい？でもまだこれは取るわけにはいかない
誰か来るまで待とうと後ろを向いた途端に誰かにぶつかった
『痛っ、ごめんなさい』
ぶつかった人は何故か廊下に倒れていた
1度だけ会ったことある、この人
確か実験室に大般若と助けに来てくれた
『そうだ、山姥切長義だ
ぶつかってごめんなさいね、立てる？』
そう言って手を差し出すと、なんだろう、無機物のように私の手を見つめた
なんですか、この人前あった時はこんなんじゃなかったよね？
それにこの状況は前と逆じゃん、前は手を差し伸べてくれたよね？
「山姥切！
フラフラすると危ないと言ってるだろう
すまない、本歌がぶつかっ＿＿＿＿！！」
私のかぶっている布に見覚えがあるらしく、言葉が詰まった
「お前、A、なのか？」
声が震えている、そんなに私の存在は驚くものなのね
『うん、久しぶり
会いたかったよ、国広』
何故だろう、涙が溢れてきた
私は今だけ泣き虫だね
あったら言いたいことは沢山あったのに、全部忘れた
忘れたと言うより、今は国広に会えた喜びを感じていたかった
「俺も、お前に会いたかった
…すまない、色々言いたいことはあったはずなんだが、いざ話すとなると何をいえばいいのか」
なんだ、国広も同じこと考えててくれたんだ
その事が何だかおかしくて、嬉しくて、笑ってしまった
『なによそれ、同じこと考えてる
ごめんね、国広
私は貴方を傷つけてしまった、酷いことを言ってしまった
ずっと謝りたかった』
とりあえず言いたいことを思い出し、真剣に伝える
すると国広も同じように真剣な顔をして私を見つめた
「すまなかった
お前を守れず、傷つけてしまった
俺も直接謝りたかったんだ」
お互い似たもの同士なんだって感じた
久しぶりの再会なのに謝ってばかり
『お互い、思ったことも言えたと思うし、
また、一緒にいてくれる？』
不安そうにに尋ねると、優しい笑顔を浮かべてくれた
「当たり前だ、俺はあんたの刀なんだからな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夷空斗(プロフ) - リディア94さん» コメントありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2019年4月10日 13時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ものすごく泣けました。どうかみんなが幸せになれますように…！続きとても気になります！更新待ってます！！ (2019年4月10日 2時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 分かりました。楽しみにお待ちしてます。更新頑張って下さい (2019年4月4日 7時) (レス) id: 4a53d6b9ac (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 凛華さん» リクエストを受けるのが初めてなので未定です。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - いつ頃に出来る予定ですか？ (2019年4月3日 15時) (レス) id: e22aed4daf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夷空斗 | 作成日時：2019年3月31日 23時
