57本目 ページ7
とは言ったものの、やはり今の審神者には逆らえないようでみんな横に首を振った
『じゃあ首だけでいいから反応して
みんなが傷ついてるのは審神者のせい？』
そしたらなんてことだろう、皆一斉に頷いた
このシンクロ率は素晴らしいな
、
あれ、おかしい
今まで話をしていた中で会話に混ざってこない奴がいる
やれ驚きだのなんだの、騒いでくる真っ白い物体
『みんな
鶴丸はどこに行ったの？』
鶴丸という単語を口に出した途端、3振りの表情が曇った
審神者絡みなんだろうな、この表情は
『とりあえず勝手に手入れするから
そしたら鶴丸について教えてね』
3振りの返事を待たずに私は手入れした
驚いた表情は何故だろう、私にはわからない
「Aちゃん、今僕達を一斉に手入れしてくれたの？」
光忠は目をパチパチさせながら私を見つめてきた
『当たり前じゃん』
「すっげー、今の主は手入れはしてくれねぇもんな」
なによそれ、職務放棄もいいところじゃない
何が養成施設だ、今の審神者はそんなことも習ってないのかよ
怒りに任せて拳を握りしめると、後ろから誰かに小突かれた
『いった、何？』
振り返ると呆れた顔をしている伽羅がこちらを見下ろしていた
「拳を握りしめすぎだ、血が滲むぞ
あと、国永は＿＿＿＿「伽羅っ！！」」
鶴丸のことを話そうとした途端に貞が伽羅を止めた
貞の表情は青ざめている
何か、鶴丸に嫌なことが起きてるのだろうか…
「こいつは話せば力になってくれる
危険になると思うが、俺達が守ればいいだろ」
伽羅の口から守るって言葉が出てきたことが嬉しかった
あれだけ慣れあうつもりは無いとか言われてたから、こういう時に頼られるのは嬉しいものだ
、
＿＿＿＿バタンッ
何かが廊下で倒れるような音が聞こえた
私達は驚いたけど、光忠が襖を開けて確認した
廊下の様子を見て、光忠は飛び出して行った
光忠の反応で伽羅と貞は何があったのか察したみたい
私とこんのすけが首を傾げていると、廊下から鶴丸を抱えた光忠が入ってきた
『鶴、丸…？』
見ればわかる
力が抜けてだらんと下がった腕、普通を通り越して青白い肌、傷だらけの体
1番気になったのは足につけられた枷
何かの呪いがかけられているのは見た瞬間に分かった
この本丸で何が起こってるんだ
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夷空斗(プロフ) - リディア94さん» コメントありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2019年4月10日 13時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ものすごく泣けました。どうかみんなが幸せになれますように…！続きとても気になります！更新待ってます！！ (2019年4月10日 2時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 分かりました。楽しみにお待ちしてます。更新頑張って下さい (2019年4月4日 7時) (レス) id: 4a53d6b9ac (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 凛華さん» リクエストを受けるのが初めてなので未定です。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - いつ頃に出来る予定ですか？ (2019年4月3日 15時) (レス) id: e22aed4daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2019年3月31日 23時
