96本目 ページ46
「おぉ…腕が、自由に動きます…！
それに体がとても軽いです！」
一期はキラキラと瞳を輝かせ、腕を動かしていた
すると、弟たちは一期の周りに集まり、ワイワイと騒ぎ始めた
私とこんのすけは後ろからそれを見守っている
「本当に何とお礼を言ったらいいのか…
感謝申し上げる」
一期は私に向かって深々と頭を下げた
『私は当然のことをしたまでよ
じゃあ、次に行くから、なにか不具合があったらちゃんと、隠さずに、教えてね？』
これだけ念を押せば大丈夫でしょ
一期は無理をする癖があるから、我慢されると大変
私とこんのすけは次の部屋、鶯丸がいる所へ向かった
呪符の扱いは得意だから、すんなりと終わると思う
「鶯丸さん！大包平さん！
いらっしゃいま＿＿＿＿」
と、こんのすけが言ってる間に私は部屋の襖を開けた
「急に開けるとはかなり驚いた
こんのすけと、Aか？」
部屋には正座している鶯丸がいた
『あれ？大包平は？』
「朝出ていってから戻ってきないぞ？」
私と鶯丸は首を傾げる
まぁ、あいつは大丈夫だろう
『その呪符剥がすから、大人しくしててね』
隣のこんのすけから「どこの悪人ですか…」って声が聞こえたけどとりあえずするー
この札に集まってる霊力を分散させるイメージで目を瞑り、ゆっくりと札に触れる
「お前の手は、落ち着くな」
そんな鶯丸の声を聞きながら、札と自分の間の霊力を循環させ、札をゆっくりと剥がす
久々に見たうぐいす色の瞳には、私の顔が反射して見えた
「…っ！！
久しぶりだな、こんなにも大きくなって…」
相変わらずのマイペースで笑いかけてくれた
でも見えるようになっての第一声がそれってどうなんだか
『ちゃんと見えてる？不具合とかあったら教えてね』
「鶯丸ーーーーーっ！！！」
勢いよく襖が開いた
この大きな声と力強さはあいつ、大包平だな
「この茶を飲めば目が見え、るよう…に？
っ、え、み、見えている、のか？」
私と鶯丸を交互に見ながら目に涙を滲ませていた
もしかして、ずっと鶯丸の目を何とかしようと動いていたのかもしれない
「心配かけたな、もう大丈夫だ」
別に心配などしていないがな！
とか言いながら顔が真っ赤
私とこんのすけは顔を見合わせて笑い、最後の呪具がある伊達の部屋に向かった
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夷空斗(プロフ) - リディア94さん» コメントありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2019年4月10日 13時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ものすごく泣けました。どうかみんなが幸せになれますように…！続きとても気になります！更新待ってます！！ (2019年4月10日 2時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 分かりました。楽しみにお待ちしてます。更新頑張って下さい (2019年4月4日 7時) (レス) id: 4a53d6b9ac (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 凛華さん» リクエストを受けるのが初めてなので未定です。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - いつ頃に出来る予定ですか？ (2019年4月3日 15時) (レス) id: e22aed4daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2019年3月31日 23時
