94本目 ページ44
部屋に残された私と国広がこれから私がどう動きたいか話すことになった
「任せて欲しいというのは、どういう考えの元でそう思ったんだ？」
『うん、前も言ったと思うけど、あの審神者も被害者なんじゃないかって思うの
政府に無理矢理連れてこられて、思ってもないことをされて
だから、あの人を自由にしたい
いや、この“審神者”って役目から解放しないといけないと思う』
私は口下手だから言葉を考えながら話すのはとても大変だけど、国広はそれを理解してくれている
「あんたの考えは理解した
だがあの審神者はかなり警戒心を持っている
近づくことは出来たとしても対話は難しいんじゃないのか？」
確かに、あの警戒心はかなり強くて厄介
でもそれを何とかしないと話にならない
「あ、主様！ありました！」
『さすがこんのすけ！ありがとう！』
隣でずっと資料探しをしていたこんのすけが大きな声を上げた
「ん？何の話だ？」
『そっか、国広には言ってなかったっけ
今こんのすけには現審神者“鈴音”さんの家族構成を洗ってもらってたの』
私が国広に説明していると、こんのすけが襖にその資料を映し出してくれた
「鈴音さん本名は宮野愛さんですね年齢は今年で68歳です。両親は共に亡くなられておりますが兄、宮野優希さんは存命しておられます！
とても仲の良い家族だったって資料に残ってますね」
そう言ってこんのすけはお兄さんである宮野優希さんの写真を見せてくれた
待てよ、この顔どこかで見たことある
、
…？
『あああっ！！！！』
「「！！？？」」
思い出した！歴史修正主義者、“霧幻”だ！
でも歳が全然ちがく見える…
それすらも何かしらの術かもしれない
「お、おい」
国広の呼び声で我に返った
『あぁ、ごめん
こんのすけ、その情報本当でしょうね？』
「もちろんです！」
家族の仲は良い
霧幻は歴史修正主義者
鈴音は無理矢理審神者に
何となく読めた
『…いけるかもしれない』
私は机に向かい、手紙を書き出した
その様子に国広とこんのすけは顔を見合せ首を傾げた
『国広、この手紙をある人の元へ届けて欲しい
そしてここに連れてきて
その人の所には私が飛ばす、でも自力で帰ってきて
ちょっと危険だと思うけど、一振でいける？』
早口で伝えたけど、国広は頷いてくれた
「分かった、行って来よう
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夷空斗(プロフ) - リディア94さん» コメントありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2019年4月10日 13時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ものすごく泣けました。どうかみんなが幸せになれますように…！続きとても気になります！更新待ってます！！ (2019年4月10日 2時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 分かりました。楽しみにお待ちしてます。更新頑張って下さい (2019年4月4日 7時) (レス) id: 4a53d6b9ac (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 凛華さん» リクエストを受けるのが初めてなので未定です。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - いつ頃に出来る予定ですか？ (2019年4月3日 15時) (レス) id: e22aed4daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2019年3月31日 23時
