65本目 ページ15
「もういいよ、安定
見習いは悪くないから」
安定の腕を抑えて清光は私の方を向いた
「でも清光「安定っ！！」
分かったよ…！！」
不満げな表情で刀を鞘に戻した
それでも私を睨む表情に変わりはない
そんな安定と私の間に清光は入った
「いい？本当に今の本丸は危険なんだ
それでも、あの審神者を追放したいの？」
そんなの答えは決まってる
今更聞かれることでもないと思ってる
『もちもん、ここは私にとっても大切な場所だから守りたい
他人に土足で踏み込まれた挙句、好き勝手されて腸煮えくり返ってるよ』
そう言って笑った私はよっぽど悪人面をしていたんだろう
安定が引いた目で見てきた
「さっきから見習いって言ってるけど、結局君誰なの？
この本丸の関係者？」
「安定、後で教えてあげるからちょっと黙ってて」
元々だったと思うけど、清光ってこんなに安定に厳しかったっけ？
そんな呑気なことを考えて2振りを見つめた
「これは俺の考えだけど、多分力になってくれるのは古備前と三条かもしれない」
『うそ、私その2つは無理だと思ってた
行くなら長船か左文字、来かなって』
私がそこの名前を出した途端に清光は首をブンブン振った
「長船はわかんないけど、左文字と来は絶対やめた方がいい
小夜が居なくて上二人はめっちゃピリピリしてるし、愛染がいないからってあの明石までキレてる」
わお、最初にここに来て正解だった
初っ端から来に行ってたら今頃どうなっていたんだろう
申し訳ないけど叫んでいた安定に感謝だな
『分かった、私古備前のところに行ってくる
清光は出来れば新選組をなんとかして欲しい』
「ま、出来ることはやるよ
見習いこそ、審神者に見つかんないでよ？」
頷き、私達は清光達の部屋をでた
古備前の部屋はここから少し離れている
「主様、大和守さんに本当のこと言わなくてよかったのですか？」
少し歩いてからこんのすけが不安そうに聞いてきた
『大丈夫、じゃなかったのかな〜
何が正しいのか分からなくなってきた…』
このままみんなを試す感じで正体を偽り続けるか
でもみんなの精神状態を考えたらネタバレをすべきではないか
いくら考えても結論は出ないし、仕方ないか
とか思いながらも今後どうするかを悩みながら鶯丸と大包平の居る部屋へ向かった
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夷空斗(プロフ) - リディア94さん» コメントありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2019年4月10日 13時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ものすごく泣けました。どうかみんなが幸せになれますように…！続きとても気になります！更新待ってます！！ (2019年4月10日 2時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - 分かりました。楽しみにお待ちしてます。更新頑張って下さい (2019年4月4日 7時) (レス) id: 4a53d6b9ac (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 凛華さん» リクエストを受けるのが初めてなので未定です。 (2019年4月4日 1時) (レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
凛華 - いつ頃に出来る予定ですか？ (2019年4月3日 15時) (レス) id: e22aed4daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2019年3月31日 23時
