青葉城西のＷセッターは男装少女【ハイキュー/青葉城西】 (ページ6)

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青葉城西の男装セッター 4 ページ6

さすがに1年生部員をひとりで残せない…という俺への配慮と､自分たち自身も練習して技術を磨きたい､お互いに高め合いたい…という気持ちから一緒に自主練に残ってくれているのが俺にはわかっていた｡

徹先輩もハジメ先輩も､そして貴大先輩､一静先輩も､仲間思い､後輩思いの優しい先輩だな…と俺は常日頃思っていた｡

サーブやレシーブなどを練習して徹先輩からジャンプサーブの技術を学び､オールラウンダーな貴大先輩を見て､俺もこんな風にチームを支えて行けたらな…なんて思っていた｡

大分遅い時間まで練習して､徹先輩と貴大先輩は上がりにすると言った｡

｢もうこんな時間だし､そろそろあがるけど岩ちゃんとムサシちゃんはどうする…？｣

徹先輩に訊かれて､

｢俺はもう少し練習したいです｣

そう言って､ちらり…とハジメ先輩の方に視線を向けた｡

｢…そうか｡じゃあ俺ももう少し残るわ｡片付けと戸締まりは俺がやっておくから｣

ハジメ先輩が残ってくれることになったので､徹先輩と貴大先輩は先に体育館を出て部室に向かって行った｡

｢ハジメ先輩…､俺､試してみたいフォーメーションがあるんですよ…｣

ハジメ先輩と二人になれば､俺はそう言ってその練習に付き合ってもらえないかとお願いしてみた｡

｢おう､構わねぇよ｡ただお前､最近オーバーワーク気味だから､あんま長時間はダメだからな？｣

ハジメ先輩はOKしてくれたが､最近俺がオーバーワーク気味なのを見抜いていた｡

｢…解ってます…｡でも…､こうでもしないと､徹先輩やハジメ先輩たちと同じコートに立てないですし､徹先輩を超えるセッターになんてなれないですから…｡

センスも､才能も､技術も､経験も､場数も…差がありすぎる徹先輩と肩を並べるには…｣