検索窓
今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:21,258 hit

7. ページ7

そのころ、及川徹は1週間前にできた彼女、モブ子とのんびりだべっていた。



「ねぇ及川くん、今日のデートはどこに行くの?」


「俺はどこでも良いよ!モブ子の行きたいところで!」



モブ子は学年でも可愛いと評判の女子で、彼女から俺に告白してきたところをOKしたのだ。



「どこに行こぅかなぁ〜?」



楽しそうに考えるモブ子の隣で、俺はスマホを開く。



「っはぁ!?」


「どうしたの?及川くん」



俺の手に握られたスマホの画面には、岩ちゃんからのLIMEが表示されていた。



【俺、Aと付き合うことになった。】



慌てて返信をするが、心の隅で期待していた嘘だよ、の言葉がないまま相手の未読状態になってしまった。


呆気にとられている間に、いつの間にか俺のスマホを盗み見ていたモブ子が、



「へぇ!岩泉くんとAちゃん付き合ったんだ!及川くんあの2人の幼馴染でしょ?よかったね!!」


「あー...うん」



まさか、岩ちゃんがAと付き合うとは思ってなかった。


関係ないのに、なんでこんな腹立たしいのか。


モヤモヤする。



「ねぇ、私駅前のクレープ屋さん行きたいな!!」



モブ子が腕を俺の腕に絡ませて言ってくる。



「あーーっと、ごめん、やっぱ今日のデートやめよ」


「え!?なんで?」


「ちょっと行けそうにない。ごめん、来週にしよ?」


「えー?むーー、しょうがないなぁ、絶対来週だよ?」


「うん、ごめん」



家が反対方向なので、モブ子とは校門前で別れる。


俺は足早に自分の家へ向かっていた。


早く落ち着きたい。気持ちの整理をしたい。


あのままモブ子とデートしてても上の空だろうから。ごめん、モブ子。


その時、ピロン、とLIMEの着信音が鳴る。


画面を開くとそこにあったのはまたも岩ちゃんのLIME。



【Aとキスした】



「は...?」

8.→←6.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:及川徹 , 岩泉一 , ハイキュー!!   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おかし(プロフ) - 結衣さん» ありがとうございます...!ツンデレ上手く書けているでしょうか...?読んでいただきありがとうございます (2020年12月1日 7時) (レス) id: f0d3aae6e9 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - ツンデレ岩ちゃん好きです!どこもかしこも男前だなぁ (2020年12月1日 7時) (レス) id: 94d4b08854 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おかし | 作成日時:2020年11月29日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。