ミコトバコンビの新たな出会い〜異世界編〜【いみちぇん合作】

呟き ページ25

甲斐side

たくさんの岩に、たくさんの水滴がついていて。

その水が蒸発して、まるで岩が蒸発しているよう。

誰もいない。

「顔は、私が留めを刺します。」

思わずポツリと呟く。

「えっ？」

誰もがぎょっとしているけれど、決めている。

「私の、国ですから。」

そう。私の国。

私が守るべき国。

追い出すことしか出来ないかもしれない。

でも……。

それに、皆さんは、こちらの空気に慣れていないもの。


ひゅっ


何？黒札⁉

振り返ると、そこには顔。

そうだったわ。

マガツ鬼におとりなどいらない。

目的を果たすためには、手段を選らばない奴ら。

「ミコトバヅカイの名において、風華寿ぐ、コトバの力！」

お役目、開始よ！

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