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コウタのあんなに暗い顔
始めて見た
頭から離れない
辛そうな顔をしたコウタ
何か助けになってあげたい
そう思っていた
コウタは、
奥さんの事まだ好きなのかな
話してるとき
奥さんの事を愛おしそうに
呼ぶから
私に出来る事って何だろう
コウタの為に
奥さんを連れ戻す?
そんな事しても
コウタの為にはならない
さっきは衝撃的すぎて
場に合わないことを言った
と後悔
でも、
コウタの笑った顔が好き
これは本当
フニャって笑うその顔が
コウタが笑ってくれるように
沢山他の話をしよう
そう思って私は家に入った
「あれ…コウタ…?」
コウタがいない
窓の下にも
棚の中にも
棚の上にも
キッチンにも
何処にもいない
「コウタ?」
何の返事も無い
部屋の中が静寂に包まれた
はらり
何かが舞う音がした
「紙…?っ!」
その音の正体は
一枚の紙だった
コウタが書いた手紙だった
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作者名:瑠璃 | 作成日時:2018年8月15日 12時