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60. ページ10

「Aさん、買えましたか?」



『うん、もう大丈夫。』



あ、そうだと足を止める。



『ごめん、もう一個だけいい?』



不思議そうに見る蘭ちゃんに少しだけ微笑む。



色とりどりの花たちが待つ、花屋へと足を運んだ。








「材料買うだけでこんなに時間かかっちゃいましたね...。」



『まあ、料理は苦手じゃないし、作るのにそんなに時間かからないと思うよ。大丈夫。』



「Aさんは何作るんですか?」



『えっとねー...』







『ありきたりすぎるかな...。』



「いいえ、全然!とっても素敵ですよ!」



『ありがとう、蘭ちゃん。』



ふわふわと角立つメレンゲ。



私の心もメレンゲのようにふわふわと浮いていた。

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作者名:hjnPRvuDEVdasep | 作成日時:2022年10月17日 22時

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