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『あれ、今日萩原さんいないんだ...。』
勉強のためにポアロへ向かうと、いるはずの萩原さんが今日はいなかった。
「今日は大掛かりな爆発事件の予告日なので、爆発物処理班として仕事をしていますよ。」
体がビクッと反応した。
何せ、あの物騒な安室さんらしき人の姿を見ているから。
そんな様子の私を見て、安室さんは苦笑いを零した。
「最近はポアロに入り浸りだったのですが、最近は仕事で忙しいようですね。あまり見かけていません。」
『...まあ、ここって警察の方御用達ですし、いてもおかしくないですよね。』
何度か佐藤刑事や白鳥警部、目暮警部が出入りしているのを見た事がある。
「あれ、Aさん?」
そう呼ばれ振り返ると、そこには蘭ちゃんと園子ちゃん。
『二人ともここ来るんだね。』
「はい!家がポアロの上だし、喫茶店なのでよく勉強しに来るんです。」
「Aさんじゃん!久しぶりー!」
『相変わらず元気なこと...。』
久しぶりだということもあって、話に花を咲かせた。
その間もチラチラ安室さんのことを見ていたが、普段と何ら変わったことは無かった。
「やれやれ...松田の彼女に目をつけられてしまったか。」
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作者名:hjnPRvuDEVdasep | 作成日時:2022年10月17日 22時