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53. ページ3
｢爆発まであと1分...。｣
段々と焦りが見え始めてきた。
焦っているのは刑事さんだけじゃない。
私もだ。
あれだけ言ったのに、彼はまだ自分を犠牲にすることを諦めていなかったのか。
『バカ刑事...。』
もうそれしか言えない。
それ以上でもそれ以下でもない。
ただのバカ。
｢佐藤君！離れなければ危ないぞ！｣
｢でも！まだ松田君が...！｣
爆発まで、もう時間が無い。
彼は、どう選択したのか。
確実にヒントを伝えられる方法か、かならずヒントを見れるか分からないが自分は助かる方法か。
彼なら前者を取るだろうが、私は取って欲しくないからこそあそこまで言った。
『お願い...陣平さん...。』
爆発まで
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作者名：hjnPRvuDEVdasep | 作成日時：2022年10月17日 22時
