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52. ページ2

『佐藤刑事!』



「Aちゃん...。」



『やれることはやりました。あとは...陣平さん次第です。』



「...ええ、ありがとう。」



もう諦めきってしまっているのか、寂しそうに笑うだけ。



そんな顔しないで。



私の代わりに、陣平さんと幸せになって。



そのために、私は頑張ったんだから。



「...ねえ、Aちゃん。」



『はい。』



「貴方は、松田君とどういう関係なの?」



言葉に詰まる。



どういう関係なんて、自分でもわかってない。



陣平さんは私の想いに気づいてるはずなのに、なんてことないように話しかけてくる。



『...知り合い、ですかね。』



自分で答えていて悲しいなと思う。



諦めるつもりもないけど、完全な脈ナシと分かればだいたいキリが着く。



私よりも強くて綺麗な佐藤刑事と、かっこよくてなんだかんだ優しい松田刑事。



この上ないくらいお似合いだ。



『彼はきっと、佐藤刑事を置いていったりしませんから。』



「そうだといいんだけどね...。」

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作者名:hjnPRvuDEVdasep | 作成日時:2022年10月17日 22時

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