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96. ページ46

『陣平さん、そろそろ帰りましょう。もうずいぶん暗いですし。』



23時。



久しぶりに会ったことによってわがままが爆発し、困らせてしまうことも多かったかもしれないが、それでも楽しんでくれていそうだった陣平さん。



今日は最高のクリスマスイブ。



陣平さんに問いかけると、少ししてからゆっくりとこちらを向いた。



「なあ、お前さ、なんか勘違いしてるだろ。」



急すぎるにも程があるその言葉に、当然すぐ返事できるわけがない。



『え、なんですか?急に。』



「前からずっと言ってたやつ。佐藤とお似合いだとか、俺が居なくて佐藤が寂しがってたとか。何の話だよ。」



その説明、私にさせる気か?



冗談じゃない。



佐藤刑事は陣平さんのことが好き、ただそれだけの事だろう。



その気持ちに気づいているのに諦められない私がいるというわけだ。



『勘違いも何も、本当のことですよ?現にお似合いじゃないですか、佐藤刑事と陣平さん。』



途端に眉をひそめた彼。



『子供の私と恋愛する気は無いんでしょう?』

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作者名:hjnPRvuDEVdasep | 作成日時:2022年10月17日 22時

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