夜刻、君を追いかける【名探偵コナン】 (ページ36)

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『あ、萩原さんと伊達さん。今日はいるんですね。』

今日は格別寒く、ポアロはあまり人がいなかった。

最近は事件が立て込んでいるとかで、萩原さんも伊達さんもかれこれ1ヶ月は見ていなかった。

｢ああ。とは言っても、捜査の合間の休憩に来てるだけだけどな。｣

｢もう少ししたら戻んなきゃ...。｣

『ちょうど良かった。萩原さんと伊達さんに教えて欲しいことがあるんですけど...。』

｢なんだ？｣

同期だから分かること。

同期と言っても、これは相当仲良くないと分からないと思うけれど。

『陣平さん、今何思ってると思います？』

我ながらぶっ飛んだ質問だ。

｢何思ってると思うって、そりゃあAちゃんのことが｣

｢心配なんじゃねえか？Aのことが。｣

萩原さんの言葉を遮り、伊達さんが言う。

私、そんなに危なっかしいだろうか。

確かに去年は3回は事件に巻き込まれたけど。

｢班長、そりゃねえよ...。｣

悲しそうに萩原さんは呟いた。

｢ほんとのとこは本人に聞くのが一番だと思うけどな。｣

『それは無理です...勇気ない...。』

｢なーに弱気になってんの！好きならどんと構えた方がいいって！｣

｢萩原の言うことも一理あるな。｣

『だって...。』

｢安室さん、梓さん、こんにちは。｣

私たちがそう話している間、新しいお客さんが入ってきた。

それは見知った顔。