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48. ページ48
『佐藤刑事！』
｢Aちゃん！？ここは危険よ、直ぐに逃げて。｣
『でも、陣平さんが...！』
その時、嫌な笑い声が聞こえた気がした。
｢きゃあああ！｣
観覧車の操作部分が爆発し、観覧車は停止する。
ゴンドラが揺れた。
『爆弾って揺らしたらまずいんじゃ...。』
佐藤刑事が陣平さん電話をかけた。
｢もしもし、松田くん？大丈夫？｣
電話越しに聞こえる彼の声に耳をすませる。
彼の声は落ち着いているが、どこか緊張感があった。
｢ああ。だが、今の振動で妙なスイッチが入っちまったぜ。｣
｢え？｣
｢水銀レバーだ。｣
｢水銀レバー？｣
陣平さんに解体知識を教わっていたため、何となくわかる。
少しの振動でも中の玉が揺れて、玉が線に触れたら一発。
｢俺が吹っ飛ぶのを見たくなきゃ、こいつを解体するまでゴンドラは動かすんじゃねえぞ。｣
｢で、でも...爆発まであと５分もないわよ！｣
｢フッ、この程度の仕掛け、3分もありゃ...｣
そのとき、陣平さんの声が止まった。
そして、何やら奇妙なことを言い出す。
｢勇敢な警察官よ、もう1つのもっと大きな花火のヒントを表示するのは...｣
｢爆発3秒前。｣
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作者名：hjnPRvuDEVdasep | 作成日時：2022年10月13日 19時
