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川から流れてくる缶や袋を集める。
「...ねえ、この水なんかおかしくない?」
『確かに...なんか、赤い...?』
「...ちょっと、なんか流れてる...!」
『え、なに、が...』
流れてきたのは、人の腕だった。
すぐに警察に連絡し、5分ほどで到着した。
警察官の中に、見知った顔があるのを私は見逃さなかった。
『え、あの人...。』
そう呟くと、相手がこちらを見る。
少し目を見開き、すぐにため息をついた。
「お前、またかよ...。」
『...しょうがないじゃないですか。巻き込まれるものは巻き込まれるんです。』
松田陣平だった。
まさかの三回目。
「お前が事件起こしてんじゃねーの?」
『そんなわけないでしょ!!』
その横に、もう1人知ってる人が。
「あ、誰かと思ったらAちゃんね。また事件に巻き込まれたの?」
『佐藤刑事〜...、私、運悪いでしょう?』
「ええ、とってもね。」
前に会った時、『綺麗ですね』と言ったら、呆れながらも名前を教えてくれた。
「おいチビ、あっち行っとけ。今から捜査だ。」
『なっ、誰がチビだと...!』
「はいはい、Aちゃんはあっちね。結構ショッキングだから。」
『分かりました...。』
165cm近くあっても、180cm近くある松田刑事にとってはチビなのだろうか...。
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作者名:hjnPRvuDEVdasep | 作成日時:2022年10月13日 19時