02.攻防戦を始めようか ページ2
「あ、そこの子目ぇ覚めたんすね」
「ああ、ついさっきな。ところで高尾、どうしてあんなに急いで入ってきたんだ？」
「それなんすけど！大変なことが起こってっ！！」
入ってきた人のうち、唯一髪色が普通な人が、焦って話をしはじめた。
その前に、ここがどこなのか、わたしはどんな状況にあるのか、聞いていないんだけど。伊月さんは分かっているのだろうか。
「ああっ！Aっちじゃないスか！！なんでここに！？」
『涼太さん？神奈川に行ったはずじゃ…』
「ここは危ないっスよ！早く帰った方が…」
『その前に私は、ここがどこかわからないんです。状況を教えてくれませんか』
「俺もそこまで分かってるわけじゃないんだけど…。とりあえず火神っち！」
「なんで俺なんだよ！高尾頼んだ！！」
「え！？えーと…」
高尾さんというらしいデコ丸出しの人の話を聞くにはこうだ。
私たちは何者かに誘拐されてここにいる。逃げようにも、道が分からないうえに廊下には変なモノがいるらしい。
「変な…モノって？」
「それが…俺たちにもよく説明できなくて。とにかく、それに追いかけられたんで逃げてきたんすよ」
『今…廊下を歩いている奴ですか。あと15秒ほどで…この扉の前に来ます』
「なんで分かるんスか！？あと15秒！？ヤバくねっスか！！？」
わぁわぁと慌てているうちに、普通にしていても足音が聞こえるくらいまで「ヤツ」が近づいてきていた。
ひた、ひた、ひた…。
裸足で歩いているような音と、水音。そして何かを引きずっているような…。
辺りを見回すと、私の鞄が置いてあった。学校から帰っている途中で記憶がなくなっているから、中身を抜かれていなければ対先生用の銃とナイフ、それにスタンガンが入っているだろう。
鞄から銃とスタンガンを取り出し、ドアに歩み寄る。
涼太さんたちは空気を呼んだのか静かで、足音だけが室内に反響していた。
ひたっ…ひた。
止まる。
音が止まった。
「ヤツ」の荒い息づかいが聞こえる。
落ち着け、どう転んでも、得体のしれない「ヤツ」は殺せんせーより強くない。
最初に発砲し、怯んだところをスタンガン。
対先生弾は当たってもそこまで痛くないから、どこまで効くかはわからない。そもそも、「ヤツ」に聴力があるのかさえも。
ゆっくり、ゆっくりと、ドアノブが回ってゆく。
私は唾を飲み込み、銃を構えた。
03.君と出逢って、恋に落ちたりなんかして→←01.始まりは唐突で
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水戸(プロフ) - mmさん» ご意見ありがとうございます。続編を作る上での参考にさせて戴きたいので、お手数ですがどの辺りが分かりにくいのか教えて戴けると幸いです。 (2015年7月4日 0時) (
レス) id: 6cc41e8e07 (このIDを非表示/違反報告)
mm - 話の内容が分かりづらくて、消化不足です。もう少し分かりやすく書いてもらえると嬉しいです。 (2015年7月3日 19時) (レス) id: 7a37a5dac9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 待ってます！続編楽しみにしてます！ (2015年6月19日 14時) (レス) id: 0d203ae5c7 (このIDを非表示/違反報告)
和凛/渚とカルマ嫁 - 初めまして、続き頑張って下さい。ホラー苦手ですが、黒バスと暗殺教室コラボなっているので。 (2015年6月5日 21時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初めましてさくらです！黒バスと暗殺教室のコラボしかもホラー！！すごくいいです！更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2015年2月11日 15時) (レス) id: 6d4cdbec17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水戸 | 作成日時：2014年3月20日 15時
