01.始まりは唐突で ページ1
何かを手に入れるかわりに、何かを捨てなければいけない。
それは昔からわたしが自ら経験していたことで。
良い成績と父様からの信頼を得るため、友達なんて作らずに勉強に没頭した。
ハブられることなんてしょっちゅうだったし、教科書を隠されることだってあったけど、どんな教師も私の味方だったから平気。
それから中学は超進学校へ。
勉強漬けの毎日に、私はここに入学して本当に良かったと思った。
…カルマが、Ｅ組行きになるまでは。
【約束、守れなくってごめん…。Ｅ組に堕ちた…っ】
わたしは、カルマを失いたくなかったから。だから、
父様からの信頼を、わたしは捨てた。
【赤司さん、君がカンニングなんかするはずがないよな！？先生は信じてるぞ！】
【誰かが貴女を陥れようとしてるに決まってるわ！心当たりはないの！？】
『…すみません、先生』
【お前は恥ずかしくないのか！？赤司家の恥だ、お前はっ！！】
【もうここはお前の家じゃない。入るときは、お邪魔しますと挨拶をしろ。いいな】
『…ごめんなさい、父様』
「A、どうしたの？」
「こっち、おいでよ」
そしてわたしは、手を伸ばして…＿＿
「…あ、目ぇ覚めた！？」
『ここは…え？わたし、自分の部屋にいたはずじゃ』
「俺たちも…部活帰りだったはずなんだけど。今、此処がどこか探りに行ってる人たちが帰ってくるから」
重い瞼を持ち上げると、そこには見たこともない光景が広がっていた。
今にも切れそうな電球の下に、散らかった大量の書類。いくつか置いてある椅子のうちの一つに、わたしに話しかけてきた彼は座っていた。
「俺は伊月俊。こんな状況だし、よろしくね。君の名前は？」
『わたしは…Aです』
「名字は？」
不思議そうな顔をされて聞き返されてしまった。まあ確かに、名字を名乗らないっていうのは可笑しいんだろうけど。
でもわたしは、もう赤司と名乗ることはできない。だって今も、あの家に住んでいるのではなく、居候しているようなものだから。
その時、ドアが勢いよく開いて、数人の男が雪崩込んできた。
「ちょっ、痛いっス！！どいてよ火神っち！！」
「は、早く！早くドア閉めろ高尾！！！」
「分かってるっつーの！」
髪の毛が結構カラフルな集団が入ってきたことにより、わたしは更に疑問を抱えることとなったのだった。
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水戸(プロフ) - mmさん» ご意見ありがとうございます。続編を作る上での参考にさせて戴きたいので、お手数ですがどの辺りが分かりにくいのか教えて戴けると幸いです。 (2015年7月4日 0時) (
レス) id: 6cc41e8e07 (このIDを非表示/違反報告)
mm - 話の内容が分かりづらくて、消化不足です。もう少し分かりやすく書いてもらえると嬉しいです。 (2015年7月3日 19時) (レス) id: 7a37a5dac9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 待ってます！続編楽しみにしてます！ (2015年6月19日 14時) (レス) id: 0d203ae5c7 (このIDを非表示/違反報告)
和凛/渚とカルマ嫁 - 初めまして、続き頑張って下さい。ホラー苦手ですが、黒バスと暗殺教室コラボなっているので。 (2015年6月5日 21時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初めましてさくらです！黒バスと暗殺教室のコラボしかもホラー！！すごくいいです！更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2015年2月11日 15時) (レス) id: 6d4cdbec17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水戸 | 作成日時：2014年3月20日 15時
