91話 尻尾 ページ13
.
ｺﾝｺﾝ
貴｢はーい｣
雅｢夕飯持ってきたぜよ｣
貴｢ﾀﾋね｣
雅｢持ってきてあげたのにそれはひどいなり
食器持っていくから早く食べてくれると助かる｣
入ってきた仁王くんは夕飯の乗ったお盆をサイドテーブルに置いて近くの椅子に座った
片付けまでしてくれるとか、意外と面倒見よくてなんか調子狂う
貴｢...そんなに見られると食べれるもんも食べれないんだけど｣
雅｢悪い悪い｣
ケラケラ笑って謝る銀髪
その度に後頭部でふりふり揺れる尻尾が目に付く
悪いと思ってねぇだろ
貴｢ねえ、髪長くて邪魔じゃないの？｣
雅｢ん？あぁ...
あんまり気にならんからのぉ
なんじゃ、気になるんか｣
ニマニマ笑うペテン師
いちいち腹たつ奴だなこいつ
貴｢しっぽ触らせて？
お願いしますっ｣
両手を合わせて頭をさげると、案外素直に聞き入れてくれた
貴｢お、おぉっ...！
ふわふわ！
ふわふわしてる！！｣
柄にもなくはしゃいでいる自分には気付かず尻尾を触り続ける
なんだってこんな飄々とした中二病ペテン師の後頭部にふわふわな尻尾がついているんだろうか
すごくもったいない
雅｢そうだろう？
その尻尾の手入れには気を使ってるぜよ｣
貴｢へぇ...
んもー、可愛い尻尾だな
この尻尾欲しいわー！｣
なんの気せずに言った言葉
仁王くんはにやっと笑って私をベッドに押し倒す
...ん？
押し倒す？
貴｢え、なに｣
雅｢尻尾、欲しいって言っただろ？｣
私の上で気味の悪い笑みを浮かべて喋るペテン師
なんだか嫌な予感がする
貴｢言ったけど...
なに、くれんの？｣
雅｢俺ごともらってくれるならあげてもいいぜよ｣
何をふざけたことを
馬鹿かこいつ
貴｢おまえはいらん｣
雅｢ちえっ、釣れんのぉ｣
貴｢悪かったな、釣れなくて
ていうかそこ、どけてよ｣
ニマニマした顔を押しのけようと手を伸ばす
顔を掴もうとしたら逆に自分の手首を捕まれ起こされる
貴｢の、わっ...
...だからっ、なんなの！｣
バランスを崩した私は仁王くんの膝の上に座る形で文句を言う
...何がしたいんだこいつは
雅｢ほう、驚いたぜよ
普通こんなことされたら顔色の一つでも変わるもんだろうと思ってたんにのぉ...
面白い奴なり｣
そう言うと銀髪中二ペテン師は私を膝から降ろして食べ終わった食器をお盆に載せた
雅｢明日は気絶するなよ｣
最後に優しい笑みを浮かべて部屋を出ていく
なんだってこいつは...
貴｢あぁ、調子が狂う...｣
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ゆっきー(プロフ) - NUTTY！おかえりなさい！頑張って〜続き待ってるよ〜 (2016年10月18日 13時) (
レス) id: 5cb9d03f89 (このIDを非表示/違反報告)
白 - お帰りなさいませ。 (勝手に)お待ちしておりました。 これからも頑張ってください! 続きを楽しみにさせていただいてます♪ (2016年10月11日 21時) (レス) id: 546b8c45ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ちょwwww経験無いのに恋愛講座ってwwww (2016年4月4日 10時) (レス) id: c57aae035a (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 宍戸さん鈍感可愛すぎ笑笑笑笑面白いです！頑張って下さい！ (2016年3月29日 21時) (レス) id: 58c2ceb923 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ハモりすぎだｗｗｗｗｗ蔵と侑士、宍戸とうちってｗｗｗｗｗｗ (2016年3月29日 10時) (レス) id: 5cb9d03f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NUTTY | 作成日時：2015年10月8日 18時
