私の幼馴染はとにかく黒い part.2 【テニスの王子様】 (ページ25)

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61話幼馴染だからページ25

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周｢誰か、Aを見なかったかな？｣

青学3年の天才、
不二周助が慌てた様子で聞いた

景｢あーん？

鈴原のやつ、いなくなったのか？｣

聞かれた跡部がキョトンとした顔で答える

Aがいなくなったのは跡部の話が終わり、
着替えをするために解散したあとだ

あろうことか、不二がAを見つけられなかったそうだ

英｢落ち着けよー、不二ー

Aちゃんだって子供じゃないんだから大丈夫だよ

それに、ここ貸切なんでしょ？｣

と、

菊丸がなだめるように跡部へ視線を送る

景｢ああ

俺たちが利用するから貸切の申請はだしてある

それに、ここは俺様のプライベートビーチだ

警備なら万全だし、何も心配することはねぇ｣

跡部がドヤ顔をして言っているが、
不二には届かない

どこにいるんだ、A

昨日の夜あんなこと言って気まずい雰囲気にならなければ、
こんなことには...

今更悔やんでも仕方ないのは分かっているが、
やはり、思わずにはいられないようで

周｢...｣

ずっ険しい顔をしている不二を見かねて、
菊丸がこんな話を切り出した

英｢そーいえばさー、

不二とAちゃんって何歳からの仲なのー？｣

と、顔を覗き込む

いつもなら余裕な表情で流し、
自分のことは多く語らない彼だが

周｢Aと僕は...｣

よっぽど余裕がないのだろう

少し困ったように苦笑して答え始める

周｢Aと僕は...

そうだな、産まれる前からの付き合いって言えばいいのかな

僕の両親とAの両親が幼馴染だったんだ

そして、僕たち両親の恋は都合のいいことに上手くいった

まあそれだけでも結構珍しいんだけどね

僕たちの両親が仕事を始めて、
ある程度お金が貯まったら隣同士で家を建てよう

って言いだしたんだ

大人になれば会える時間は嫌でも少なくなっていく

僕たちの親はそれがいやだったんじゃないかな

そして、4人で引っ越して、僕とAを産んだ

だから、

僕とAは産まれる前からの付き合いってことなんだ

裕太が産まれて、

気付いたらいつも3人で遊んでた

裕太がいじめられているときは2人で盾になった

Aは僕の幼馴染で、大切な人なんだ

でも、だからかな

一緒にいる時間が長すぎて錯覚してしまったんだ

Aは僕だけのものじゃないのに...

だから、昨日Aをあんなに傷つけてしまったんだ｣

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