九話 ページ9
A「えーっと、本日は生徒会長が病欠のため、僕が代理で生徒総会の司会を務めます」
一枚の紙切れを見ながらマイクを手に持ち、声を出す。
簡単な仕事だ。
しかし生徒会の副会長と書記会計はそれを渋った。
書記会計は面倒だから、副会長は面白そうだから、と生徒会補助に任せたのだ。
何しろ生徒会長が休みなのだ。
他の二人は何時も自由だが、それ以上に自由になる。
A「それじゃあ最初は校長から!」
そこから話されるのは学生であるならば、一度は経験する校長の話。
長々と話されるのが校長の話というものである。
ここの校長も例外ではなく、七、八分話し続けた。
A「次は…バレー部とか野球部とか、何かあります?」
急に話を振られ、困惑する野球部は首をものすごい勢いで横に振る。
片方のバレー部は、一人の大男が立ち上がった。
その男は、生徒の海からステージ上へと上り、マイクの前に立つ。
胸肩「俺はバレー部部長、胸肩しごきだ!バレーに興味のある奴、ない奴、是非入部してくれ!」
A「だそうです。入部する生徒は入部届を出してくださいねー。
他に宣伝とかしたい部ってありますか?」
その後はどこからも手が上がることはなかった。
後ろの方で何やら騒いでいるところを止められている生徒がいるが、それはノーカウントとした。
A「では、今月の生徒総会はこれにて終了です。
明後日には美男子コンテストがあるので、是非参加してくださいね」
こうして、生徒たちは解散した。
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薇(プロフ) - もっちり兎さん» 有り難うございます!これからも可愛く、面白く書けるよう努力します! (2017年4月2日 22時) (レス) id: c25bec0eb9 (このIDを非表示/違反報告)
もっちり兎(プロフ) - なんだか可愛いくて、おもしろいです!楽しみにしてます! (2017年3月20日 0時) (レス) id: e54c16753f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薇 | 作成日時:2016年7月21日 2時