十七話 ページ17
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未だに茂みの中に座り込みながら、生徒会一行が去って少ししてからAは有馬に連絡を送る。
A急に居なくなってすみません……
有馬それはいいけど、何処にいたの?
A茂みの中です。条件反射で咄嗟に隠れてました(^_^;
そう送ると、有馬からは驚いた顔をした、植物がモチーフのキャラクターのスタンプが返ってきた。
そのスタンプに和んでいると、また道の方に人が集まっていた。
気になって少し茂みから顔を覗かせると、向こうもこちらに気がついた。
「あー！お前何でここにいるんだよ！」
「ん、どうしたんだリュウ」
リュウが茂みに座り込んだAを指差す。
歩いていたのは防衛部の面々らしいが、ユモトが見当たらない。
「人に指差すなんて失礼ですね……！」
「君、生徒会の……どうしてここに？」
イオが手を差しのべてそう言った。
差しのべられた手を取り、立ち上がってAは答える。
「家族三人で旅行です！ここには……成り行きで……」
「……着物汚れてるけど、それも……成り行き？」
「それも、成り行きです……」
肩がどんどん下がっていくのにつれて、語尾の声音もどんどん下がっていく。
アツシはAの頭や着物に付いた葉っぱを取り、同時に汚れを払った。
「まあまあ。見た感じ、同じ旅館に泊まってるみたいだし、一緒に来る？」
アツシの言うとおり。
全員の着ている服を見ると、確かに皆が共通の旅館の着物を着ていた。
当初の外に出掛けた目的はコンビニだったが、特に欲しい物があったわけではないし頼まれたものもないので、Aは着いていくことにした。
「はい！」
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薇(プロフ) - もっちり兎さん» 有り難うございます！これからも可愛く、面白く書けるよう努力します！ (2017年4月2日 22時) (
レス) id: c25bec0eb9 (このIDを非表示/違反報告)
もっちり兎(プロフ) - なんだか可愛いくて、おもしろいです！楽しみにしてます！ (2017年3月20日 0時) (レス) id: e54c16753f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薇 | 作成日時：2016年7月21日 2時
