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山ちゃんに手を引っ張られて、みんながいる所から離れた部屋に連れて来られた。

なんで俺だけ水着を着ないといけないのか納得がいかなくて、山ちゃんと繋いでた手を離して、ベッドに座って、むうっと山ちゃんを見つめる。

なんで俺だけ水着なのか分からない。
結局、大ちゃんと知念がみんなが着る水着を買いに行った。

なんで?

山「慧の大切な所を見せたくないから」
伊「・・・大切な所っておしり?ちんち」
山「そこは俺にしか見せて欲しくないし、触って欲しくない」
伊「・・・みんなに見せてるじゃん。今まで散々」

見せたくないって言われたって、みんなでお風呂に入ったり、シャワーを順番に使う事だってかるから、すでに見せてるじゃん。

やっぱりよく分からない。

俺の隣に座った山ちゃんが、俺の肩に腕を回して抱き寄せた。

よく分からない。
分からないけど、山ちゃんがつらそうなのは分かる。

伊「前から嫌だったの?」
山「ずっと前は平気だったよ。ただのメンバーだった時は。恋人になった今は嫌だ。だから誰にも見せないで欲しい」
伊「・・・分かったぁ」

光が教えてくれた。
ヤキモチポイントは、人それぞれ。って。

山ちゃんはそれが嫌なら、恋人が嫌がる事はしたくない。

伊「もう涼介にしか見せない」
山「本当に!?」
伊「・・・やぶひかも?」
山「まぁ・・・できれば」

やぶひかもダメだなんて、大変だ。だって、時々、一緒にお風呂に入る事、あるし。

水着を着たらいいのかなぁ。
自分の家でお風呂に入るのに水着を着るのはなんか変だ。

山「慧の家の中で、やぶひかだったら、まぁ・・・本当は嫌だけど、いいよ」
伊「・・・一緒にお風呂に入る時はタオルで隠す」
山「よろしくお願いします」

山ちゃんのヤキモチ妬きは、なんだか大変だ。
でもでも、俺だって嫌な事あるし。

恋人が悲しい気持ちになるのはだめだ。

山「慧の事、好きなんだ。好きで好きで大好きだなんだ」
伊「うん。俺も好きだよ」
山「キスしてもいい?」
伊「して欲しい!」

山ちゃんに好きって言われてキスすると、幸せな気持ちになるから。いっぱい好きって言ってキスして欲しい。

山ちゃんのくちびるがおでこに触れた。
そんで、くちびるに触れた。

☆→←☆



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作者名:昨日 | 作成日時:2024年3月14日 16時

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