成長痛を知らない君6(ymin) (ページ12)

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ドラマ③ ページ12

in side

今日はドラマの撮影。

撮影、最後の日。

だいぶ慣れたし、マネージャーさんもいるし、最後だからひとりで行こうかと思ってたんだけど・・・

「授業参観かっ！」

って松岡くんに笑われた。

俺だって、流石にちょっと恥ずかしい。
だって、みんないるから。

リハーサルの合間にみんなを見れば、みんなで笑顔になって、両手を振っちゃうから、ますます恥ずかしくなる。

小さく手を振り返せば「かわいー！」って、みんなして言うから、もっと恥ずかしくなる。

隣にいたミタゾノさんな松岡くんが話しかけて来た。

松「なんで勢揃いなんだよ」
伊「・・・今日で最後だから誰が付き添うか、ケンカみたいになって、じゃあみんなで行こうってなったんです」
松「まったく、暇だなぁあいつら」

たぶん暇じゃないと思う。
山ちゃんや何人かは遅れて来たし、何人かはもう少ししたら、別の仕事に行くって言ってたし。

無理して来なくてもいいよって言ったのに、みんなして「行きたいから！」って言って聞かないんだから。

そんで、本当にみんなして来たから、子どもじゃないんだから。
松岡くんが言うみたいに授業参観みたいで、恥ずかしい。

「みなさんの写真をドラマのSNSに載せていいですか？」って、ドラマのスタッフさんがマネージャーに聞いて、オッケーが出たから、みんなで集まる。

真ん中に松岡くんで、隣に俺。
俺の隣は山ちゃんだ。

山「慧ちゃん、頑張ったね」
伊「うん。ありがとう」
松「ほら！撮るぞ！」
伊「はーい」

ミタゾノさんな松岡くんと今日でさよならなのは寂しい。
松岡くん、最初はちょっと怖かったけど、今では大好きなになった。

恥ずかしいけど、みんなが付き添ってくれたから頑張れた。