☆ ページ48
yt side
慧ちゃんが監督さんに褒められた。
「元気で可愛い、ひー坊でした。とっても良かったです」
だって。
一緒のシーンに出てる女優さんたちも「良かった！」「良かった！」って褒めてくれて、慧ちゃんは恥ずかしそうに、ぴょこんとおじぎをして、俺の所に走って来た。
伊「裕翔のおかげ。裕翔に抱っこしてもらって寝たら、元気、出たー！ありがと」
だって。
お弁当を食べさせてあげて、ひざに乗せて抱っこしてお昼寝させてあげた甲斐があったってもんだ。
中「良かったね。メイクを落としてもらって帰ろ」
伊「帰ろ帰ろ。今日は頑張ったから回転寿司、行きたい！」
中「ふはっ好きだね回転寿司」
伊「裕翔と行く回転寿司は大好き！」
すっかり元気になった慧ちゃんを回転寿司に連れて行ってあげたいんだけど、指令を受けてるからなぁ。
『夕飯は家で食べるから。涼介も一緒だけど、それは慧には言わないで』
だって。
なんだか、その夕飯の席に居たいような居たくないような。
「寿司寿司」言って、スキップしながら控え室に戻る慧ちゃんのあとを追いかける。
中「光くんが夕飯、作ってるんじゃない？」
伊「大丈夫！朝に、裕翔と回転寿司行くかもって言って来たから、寿司！寿司！」
もう、回転寿司モードになってるけど。
それが分かってるから、俺に指令を出して来たな。
まったくと思いながら、笑顔で話しかける。
中「今日は慧ちゃんの家でご飯にしよう」
伊「えー！？なんで？」
中「んーたまには、慧ちゃんの家で光くんのご飯食べたい」
伊「・・・回転寿司は？」
中「また、今度、行こう。約束」
伊「・・・分かったぁ」
納得してない慧ちゃんがメイクを落としたり、着替えをしてる間に、メッセージで現状を確認したら光くんから返事が来た。
『山田が薮に説教されてる』
だって。
はぁ、帰りたい。
・・・反面、どんな修羅場になるのか見てみたい好奇心が押さえられないでいる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 218人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：昨日 | 作成日時：2024年1月20日 9時
