☆ ページ45
hk said
慧は頑固だからなぁ。
前も山田とのユニットが嫌だって、大騒ぎしたっけ。
最近「山ちゃんが(はーと)」って言わないなぁって思ってたけど、まだ引きずってたかぁ。
薮と慧と3人でご飯を食べてるけど、慧は今度、行くサウナの話しばっかりしてる。
伊「泊まるの?」
薮「まぁ、泊まりだな」
伊「また、俺が寝たら、みんなして酒飲むんだろ」
薮「まぁ、それが楽しみだからな」
にやにや機嫌が良い薮をじとーって目で見ながら、慧が不満そうにしてる。
泊まりになるんなら、そうなるだろうな。
だいたい、はしゃぎまくって疲れて早々に寝ちゃうんだろうし慧は。慧が寝たら宴会開始だろう。
八「全員参加で良かったね」
伊「・・・うん」
薮「涼介は仕事終わりで合流かぁ」
伊「・・・うん・・みんなで入れる大きさかなぁ。露天風呂」
薮「入れるんじゃないか?」
露骨に話を変えた慧。
んーあんまり口は出さないって決めてるけど、恋愛初心者で迷子になってる慧が可愛そうで仕方がなくなる。
たいした問題じゃないし、わがまま言えばいいんだ。
きっとわがまま言われた方が山田だって嬉しいはず。
伊「ドラマ、頑張る」
薮「慧、頑張ってるな。偉い偉い」
伊「・・・うん」
八「あんまり頑張らなくたって良いんだからな。疲れたって言ってもいいし、泣いても良いんだからな」
伊「ありがとう。ドラマの撮影はみんな優しいから、頑張れる。いつも誰か付き添ってそばにいてくれるし。光や山ちゃんがお弁当作ってくれるし。良いことしかないよ」
はじめてのドラマ。
このまま何もなく終わってくれたらいいのに。
そしたら、また新しい別の仕事にチャレンジできるかもしれない。ドラマなのかなんなのかは分からないけど。
次の撮影の時に作るお弁当のおかずは何が良いか、あーだこーだと言いながらご飯を食べ終えると「疲れたから寝る」って言って部屋に入ってしまたった慧。
俺が後片付けをしてても席を立たなかった薮が口を開く。
薮「呼び出しする」
八「山田?だよな」
薮「なんか分からんけど、慧が落ち込んでるのは涼介のせいなんだろ?だから、説教だろ」
よく分かってないうちから、慧の味方をする薮は、放っておいて、山田を家に呼ぶのは了承した。
慧も会いたいんだろうし。
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作者名:昨日 | 作成日時:2024年1月20日 9時