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yb side
今日はのけものにされた気分で、ちぇーって思ったけど、テンション高く口からご飯をぼろぼろこぼしてる慧が可愛いから、俺の機嫌もすっかり戻って、さらにアガってる。
伊「薮!聞いてる?」
薮「聞いてる聞いてる。プライベートサウナと部屋についてる露天風呂だろ。それなら、いいよ」
伊「やったぁ!薮も行くだろ?」
薮「行くに決まってるだろ!」
椅子からお尻が浮くくらい、テンション高く話をするから、ますます口からご飯がぽろぽろ落ちる。
それを拾ってあげて、世話する光は母ちゃんみたいだ。
大ちゃんが提案してくれた部屋に露天風呂があって、プライベートサウナがある所は、都内にもあるらしく、日帰りでのんびりできそうだ。
ドラマ、頑張ってるし。ご褒美だな。
八「けーい、落ち着いて」
伊「オロポ、オロポ」
薮「お前、それが飲みたいだけだろ。サウナ行きたいの」
伊「だって、サウナに行って飲むオロポが最高だって、大ちゃんが自慢するんだもん。整うんだぜーとか、大人ぶるから」
大人ぶるってか、大ちゃんもお前もじゅうぶん、大人だし、じゅうぶん、おっさんだからなと思うけど、ふたりとも、気持ちは子どもだから、“大人ぶる”で間違いないなって思う。
メンバー全員は無理だろうけど、予定を合わせてみんなで行きたいなーって思う。
八「都内なら全員での仕事終わりにしたら、みんなで行けないかなぁと思って」
薮「いーな、それ」
伊「みんなで行きたい!みんなでオロポ!」
八「メッセージで予定を聞いてみてる所」
サウナ入って、露天風呂入ってかぁ。
大ちゃんの作戦にまんまとハマった慧は、涼介が友達と遊ぶから会えなかったのが、悲しかったのは、遥か遠くに吹き飛んで行ったみたいだ。
慧の友達はメンバーしかしない。
けど、慧は楽しそうだし、幸せそうだ。
小さい世界で生きてるのかもしれないけど、小さい世界だから、安心できるんだろう慧にとっては。
薮「サウナ入ったら呑みたくなるなぁ」
伊「出たぁ!おっさん!」
薮「サウナはおっさんの社交場だぞ。裸の付き合いだ」
伊「お酒は禁止!みんなでオロポ!」
いい年したおっさん達が、サウナ入ってオロポか。
楽しそうな予感しかないだろ。
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作者名:昨日 | 作成日時:2024年1月20日 9時