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ym side
いよいよ！明日！
慧ちゃんのドラマ撮影本番。
慧ちゃんの家で松岡くんと顔合わせして、撮影現場に見学に行って、前準備を重ねて、いよいよ明日！
そして、明日の付き添いは俺！
って事で
慧ちゃんがご飯を食べて終えて、布団に入ったと予想される頃に電話する。
伊「・・・はい」
山「慧、こんばんは」
伊「こんばんは」
小さい声で返事するから、不安でいっぱいなんだろう事が手に取るように分かる。
山「もう、寝る？」
伊「んー布団には入ってる」
山「ちょっとだけお話し、してもいい？」
伊「んーちょっとだけね」
あれ？
なんだか、つれない態度だ。
それも緊張と不安からかなぁなんて思ってみる。
伊「明日の練習してるの」
山「凄いじゃん」
伊「うん」
山「言ってみてよ」
伊「はじめまして。村田光です」
ふふっ
慧ちゃんの初めてのセリフ。
可愛いなぁなんて思ってたら、光くんの声が聞こえて来た。
八「明日は元気に笑顔でね」
伊「うん。頑張る」
薮「慧のまんまで良いんだからな。いつもみたいに可愛く」
伊「うん」
薮ちゃんの声まで聞こえて来て、三人一緒にいる事が分かったけど、慧ちゃんさっき、布団に入ったって言ってたって事は。
一緒に寝てるのか・・・
俺を置き去りにして、「心配」「大丈夫かなぁ」って言ってる慧ちゃんをふたりで励ましてる声が聞こえてくる。
俺が励ましたかったのに・・・
薮「やっぱり、明日は俺も行こうかな」
八「俺も。仕事終わったら合流しようか」
山「ちょちょ、ちょっと」
伊「いーの！明日は山ちゃんが一緒に行ってくれるから、大丈夫なの！」
けっ慧ちゃん！
俺と行くって断言してくれた！
薮ちゃんと光くんが説得してるけど、慧ちゃんは「明日は山ちゃんと行くから」って、言ってくれてる。
なんだか埒が明かないから、大きな声で話しかけてみる。
山「明日、頑張ろうね！」
伊「頑張る！」
山「慧」
伊「んっ？」
山「頑張ってる慧、カッコいいよ。だけど、頑張れない時にもちゃんと言える慧が、もっとカッコいいし大人だからね」
頑張りすぎないで、どうしても我慢できない時は頼って、泣いても良いんだからね。
そんな気持ちを込めて伝えたら、ふへへって慧が笑った。
「慧は偉い」「慧はカッコいい」って、やぶひかも誉めてるし、絶対、頭を撫でてるし！
だいたい、恋人がいるのに一緒の布団で寝るなよー！
文句を言おうとしたら、ぶちって通話が切れた。
ちぇーだぁ！
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作者名：昨日 | 作成日時：2024年1月20日 9時
