ドラマ�� ページ27
yb side
慧の初めてのドラマの撮影がいよいよはじまる。
主演は同じ事務所の先輩 松岡くん。
朝からってか、昨日から、いや3日前から緊張してる慧が真っ青な顔で、リビングのソファーに座ってる。
隣に座ってる光の腕に抱きついて離そうとしないまま。
ピリピリした空気の中、来客を知らせる音がなって、慧の身体がびくりと反応した。
玄関に来客者を迎えに行く。
ドアを開けたらそこにいたのは、松岡くん。
薮「おはようございます。わざわざすいません」
松「まったくだぜ。はよー入るぞー」
ぺこりと下げた頭をガシガシとつかまれると、グループでいる時は長男な立ち位置な俺が、いっきに弟な立ち位置になる不思議な関係だ。
松岡くんは靴を脱ぐと、ずんずん中に歩いて行った。なびいてるロングコートがカッコいい。
って、見とれてる場合じゃない事に気が付く。
薮「あっ、コート預かります」
松「はよーさん」
俺の言葉は耳に届かなかったのか、リビングに入るドアを勢い良く開けた。
この部屋にメンバー以外の人が入るのはもしかしたら、初めてかもしれない。
「先に顔合わせした方がいいだろ」って言ってくれたのは、松岡くん。慧が人見知りでメンバー以外とは仕事をしないって分かってくれてて、気を遣ってもらってるのが分かる。
あっ！
「お前らの家に行く」って言ってくれた先輩がコートを脱いだ。
そんで、かつらをかぶった。
そこにいるのは、ミタゾノさん。
スカートに白いブラウスなミタゾノさんがいた。
松「はじめまして。ミタゾノです」
両手を前で合わせて、ぺこりとおじぎした。
しばしの沈黙のあと、最初に声を出したのは慧。
伊「わっわっわあーっ！本物だぁ！ミタゾノさん！」
松「はい、ミタゾノです」
伊「ミタゾノさん！ミタゾノさんだあっ！わあーっ！」
慧が大興奮で、ミタゾノさんの回りをぐるぐる歩き回ってる。
松「お名前は？」
伊「いっ伊野尾です！」
松「では、これから伊野尾と呼びますね」
伊「はっはいっ！」
慧がにこにこしてる。
敬礼ポーズまでしてる。
これは、松岡くんの作戦勝ちだし、こんな作戦をしてくれた先輩に頭があがらない。
光がお茶の準備をはじめると、ミタゾノさんな松岡くんがソファーに座った。
慧はじーっと一点を見つめてる。
これは・・・やばいと思った時にはすでに遅く、慧が目をキラキラさせて言った。
伊「ミタゾノさんのパンツ見たいです！」
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作者名：昨日 | 作成日時：2024年1月20日 9時
