☆ ページ26
ym side
翻ろうされてる。
されまくってる。
「涼介、好きです」なんて、告白をしてくれた恋人。
ドキドキして、きゅんきゅんして、心臓が口から出て来そうなくらい、ときめいた。
口から心臓が飛び出ないように、あわあわしながら、酸素を取り込もうと、ぱくぱく空気を食べてたら、慧ちゃんが悲しそうな声で言った。
伊「返事、くれないんだね。2回も告白したのに」
山「ばっ、ちっちがーう！嬉しすぎて言葉が出ないの！好きに決まってる！慧が好き！大好き！」
伊「・・・ふははははっ必死！ぶははははっ」
大爆笑してる慧ちゃんが可愛くって、やっぱりきゅんきゅんしてしまう。
今日、仕事じゃなかったら、いますぐ押し倒したい！
やっと笑いがおさまった慧ちゃんの足元に跪いて、両手を包み込んで、可愛い慧ちゃんの目を見つめる。
山「俺の事、好きになってくれてありがとう」
伊「・・・」
山「慧を愛してる」
伊「・・・愛・・してる」
キスしたい気持ちだったけど、首を少しかしげた慧ちゃんが不思議そうな顔して、俺を見つめてるから、キスはやめた。
伊「俺、涼介が好き」
山「うん」
伊「涼介は俺を愛してる」
山「うん」
伊「好きと愛してるの違いって何？」
慧ちゃんが引っ掛かったのはそこか。
「好き」と「愛してる」の違いか。
また、口で説明するのが難しい事が気になり出したらしい。
んー
山「ホワイトデーまで宿題でもいい？」
伊「難しいの？」
今すぐ答えられそうな気もするけど、ちゃんといっぱい考えて答えたい。
慧ちゃんは俺を好きでいてくれてるし、愛してくれてると思う。その感情を明確に表現できるか分からないけど、ちゃんといっぱい考えて答えたい。
山「ちょっと難問かな」
伊「ふーん。ねぇ、ホワイトデーにはお返しくれる？」
山「もちろん、あげるつもりだよ」
伊「義理チョコにもお返しするの？」
山「もちろん、あげ・・あっ」
突然、慧ちゃんの地雷が来た。
むすっとした顔で、俺の手の中にあった両手をさっと引くと、その手を背中に隠してしまう。
チョコをもらうのは良いけど、お返しする事にはヤキモチ妬くって、慧ちゃんの地雷ポイントが難しい。
山「慧もお返しするでしょ？」
伊「いつも、光が俺のも一緒に返してくれてる。涼介はお返し、するんだね」
山「まぁ・・・義理ホワイトデーだから」
伊「ふーん」
もう、来年からチョコをもらうのは断ろうと心に決めた。
ご機嫌斜めになった恋人の機嫌を取らないと！
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作者名：昨日 | 作成日時：2024年1月20日 9時
