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in side
ほっといてって、大変だなぁ。
山ちゃんの真似してみたけど、あっという間に終了。
だって、薮がしつこいから。
伊「やぶー!やぶ!お腹すいたー!」
薮「ドライブスルーよるか?」
伊「寄るー!寄りたい!」
八「さっきまでとまるでテンションが違うんだけど」
光が笑いながら言って来た。
なんだっけ?って思ったけど、朝に“ほっといて!”をやってみたんだった。
運転席の薮は、大笑いしてる。それをじとーって目で見てたら、信号で止まった時に頭をなでられた。
薮「なんで、ほっといて欲しかったんだ」
伊「・・・んーちょっと頭が痛くて、山ちゃんのマネしてみた」
薮「頭が痛いのか?薬は飲んだのか?熱は?家に戻るか?」
伊「今は平気。山ちゃんみたいにはなれなかった」
薮「涼介は年季が違うからなぁ」
俺のリクエスト通り、ドライブスルーに入って、食べ物と飲み物を買ってくれた。
ドライブはどこに行くんだろ。
どこに行くのか分からないけど、薮と光と一緒なのが嬉しい。
“ほっといてタイム”してる時、薮がしつこくて、ウザかったけど、甘やかされてるのが嬉しいから、山ちゃんはどうなんだろうって考える。
この前は、1日ほっといてタイムだった山ちゃんと一緒に帰って、スーパー寄って、山ちゃんの家につく頃には、いつもの山ちゃんに戻ってた。
薮みたいにしつこくて、ウザがられたらショックだしなぁ。
八「まぁ、ほっとく事も優しさだよ。ほっといてあげるけど、ちゃんと見てるよってのが伝わったら、それがいいんじゃない」
薮「だな。慧のツンツンは、涼介のとは違って、かまってちゃんだから、構っただけ」
伊「かまってちゃんじゃないから!」
薮「ふははははっ」
光の言う事が難しいすぎて、よくわからないけど、なんとなく伝わった。
ほっとく事も優しさ。かぁ。
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作者名:昨日 | 作成日時:2024年1月20日 9時