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じとーって目で俺を見てるけど、その目は半分、とろんとしてるから、眠いんだろうな。

薮ちゃんの誕生日パーティーが盛り上がって終了して、今回も寝かし付けのご指名を慧からいただいて、慧の部屋に布団を並べて寝てるんだけど。

伊「俺が寝たら、酒飲みしてるみんなの所に戻るんだろ」
有「寝るから」
伊「大ちゃんは嘘つきだ」
有「夜中にトイレに起きたら、みんな飲んでて、つかまっちゃうんだよ。まじで」

これは本当半分、嘘半分だ。
慧はお酒飲まないし、匂いも嫌いだから、家飲みの時は、慧が寝てから飲み会が開始される。

慧と話しながらうとうとしちゃうんだけど、酒の魅力に負けちゃうんだよなー

ぶうって膨れっ面な慧のほっぺをツンツンする。

有「ドラマ、凄いじゃん」
伊「んー俺も頑張ったら大ちゃんみたいに、なんとか賞もらえるかなぁ。表彰式の大ちゃんかっこ良かった」
有「ふはっありがとう。いつかもらえるかもな」
伊「やったぁ」

慧がドラマに出るなんて、はちゃめちゃびっくりした。素の慧を表に出すようになって、慧の人気が爆発して、そりゃいろんな仕事のオファーは来てるんだろうけど、グループの仕事しかしたくない怖がりな慧がドラマをやるなんて。

嬉しいような寂しいような。

伊「ドラマ、やってみて、やっぱり嫌だなって思ったらもう、やらないって決めてる」
有「おー」
伊「俺、なんかできそうな気がするんだぁ」
有「慧ちゃん?」
伊「なあに」
有「ずっと一緒にいような。これから先も。俺もチケット欲しい。やぶひかがクリスマスチケットもらったって言ってたけど、俺も誕生日にチケット欲しい。100年チケット」

これから先も誕生日は一緒にいたい。
8人一緒がいい。

なんでもできるようになっても、いつまでも慧ちゃんは、慧のままでいて欲しい。

伊「ふはっ次の大ちゃんの誕生日プレゼントは決まったね」
有「約束だからな」
伊「うん。もし、俺が作るのを忘れてそうだったら、大ちゃんが言ってね」
有「分かった。絶対欲しいから、ちゃんと言う」

仏頂面だったのが、にこにこになって目を閉じたら、反対に口が少しだけ開いた。

聞こえて来た息が深くなって行くのが分かる。

恋人以上、友達未満な俺たち。
これからも、ずっと。

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作者名:昨日 | 作成日時:2024年1月20日 9時

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