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『誰のでも構いませんので…小物を渡して下さい』
そう言って、左手を差し出す
その様子に三人は少し困惑した顔で
叶先輩が、指輪を掌に置いた
『ふぅ…さて、見ての通り
ここに指輪があります。』
「あるね」
「それ、叶のだから変なことするなよ」
『分かってます。では、掌にタネもしかけも無いただの布を置きます』
何にも柄がない布切れ
指輪と布を包むように握りしめる
『そして、消えろと念じます』
消えろ、消えろ、消えろ
念じて、布を小指と掌の間から抜き取る
『はい』
「「「！？」」」
握っていた手を、解くと
指輪が消えていた
「はぁ！？何処行った！？」
「ちょっ、お気に入りなのに！」
「ハンカチの中とかは！？」
『ふふ、ほら、ありません』
マジックはここで終わりでは無い
『葛葉さん』
「？」
『左のポケットに何か入ってません？』
「はぁ？なんも入れて…
！？」
『マジックの成功です』
そう、掌の中にあった指輪は葛葉のポケットの中にあった
「え！？どうやって！？」
「説明してくんない！？」
『簡単な話です、指輪が移動しただけです』
「いやいや！はしょりすぎ！」
『事実を言ったまで、です』
見てもらった通り、移動してますし
『ふふ、それは失礼しました』
マジックも披露したし、帰るとするか
「は？ちょっ、おい！」
『詳しい説明はまた今度…ね？
それでは失礼致します。』
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月雫(プロフ) - きょきょさん» コメントありがとうございます！刺さってくれて嬉しいです！笑 (9月30日 1時) (
レス) id: 41e9467f43 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - うわぁ〜！マジシャン系の子がタイプすぎてやばい、尊すぎる (9月30日 0時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星 | 作成日時：2023年7月9日 20時
