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少女が言うと男性は頷いた
「分かりました。旅人さん、この中へお入り下さい。」
少女はそう言われると扉を開け、中に入る
「………意外と広いんですね」
そう、この監獄
見た目に反して中はとてつもなく広かった
_えぐっ！
_めちゃくちゃ広くね！？
_もう城じゃん！
「はい、ここは牢屋ですので」
「いや、説明になってない…」
旅人は呆れたようにため息をつく
「…自由に行動しても良いでしょうか」
「良いですよ、私の同伴はここ迄です。あとは警備員がいるのでそいつに聞いて下さい。」
男性はニコリと微笑みながら離れていった
「…牢屋と言う割には豪華ですよね…」
旅人は呟く、誰に向けた言葉でもなく、独り言のように
「そりゃそうよ、元々は城だったもん」
「…！？」
突然、背後から声がした
高いような低いようなよく分からない声が
旅人は咄嗟にマジックを使い、ナイフを取り出し背後を切りつけた
「っと、危な、」
しかし、それは避けた
「…あなたは誰？」
警戒を解くことが無いようにナイフを構え直し聞く
「俺？俺は
ここの警備をしてる、ローレン・イロアス」
_！？
_ローレンだ！
_ここで会ったんか！？
旅人は警戒を解き、ナイフを仕舞い言う
「警備員さんでしたか、失礼しました」
「いや、俺も悪いし、気にしないで」
警備員は言う、淡々と笑いながら
旅人はふと疑問に思ったことを言う
「そういえば…ここ、警備が緩いと思います」
それを聞いた警備員は驚く
「え、マジ？固くね？」
警備員の態度も緩いのかと呆れる
「はぁ…貴方の態度も緩いですね」
旅人はつい本音を漏らしてしまった
それを聞いた警備員は目を丸くしやがて笑った
「あっははは！よく言われるわ！それ！」
「笑い事では無いと思いますが…まあ、私には関係ないのでもう良いです。それよりも、ここに居る人達の名簿の様なものはありますか？あれば見せて欲しいんですが。」
「名簿？あぁ、あるよ、ほら」
名簿を投げ、呑気に言う
「はぁ…有難うございます」
またもや呆れたようにため息をつき、名簿を開く
「……………………。第1王女…蛍…？」
何故、第1王女がここに記載されているのか不思議に思い質問をしようとしたが
「おぉ、その人ね、俺もよく分かんないから質問してこないでね」
と、先に言われてしまった
「はぁ、全くもって使えない警備員ですね」
「いや、その言い方はなんかじゃない！？」
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月雫(プロフ) - きょきょさん» コメントありがとうございます！刺さってくれて嬉しいです！笑 (9月30日 1時) (
レス) id: 41e9467f43 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - うわぁ〜！マジシャン系の子がタイプすぎてやばい、尊すぎる (9月30日 0時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星 | 作成日時：2023年7月9日 20時
