フープピアス2 【青】

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翔「A考案なら、間違いなく企画書読み込んで

質問飛ばしまくって、今年イチの売上目指すよ」


『…そういう所、ほんと変わらない。

あたしの大好きな翔太のまんまだね』




…え？





『…ほんとは、言わないつもりだった。

また、あんな悲しい思いしたくない』


翔「…ほんとにごめん。

あれは、おれがほんとにどうかしてたんだ」


『翔太と再会して、気持ちはすぐに戻ってたの。

鍵掛けたはずなのに、顔見ただけで

今まで見つからなかったのにいとも簡単に見つけ出して

好きだって言ってくれて

相手にあたしを重ねてたことを知って

答えは出てたのに、怖くて応えられなかった』




信じられなくて、頭の中が真っ白になる。


嫌われたと思ってた。


なのに、なんで、、。




『翔太は、必ず一番にあたしを守ってくれてたヒーローだったこと思い出したよ』




違う、おれはヒーローなんかじゃない。


おれじゃなくて…




翔「おれは、ヒーローなんかじゃない。

ヒーローは、深澤さんだよ」





そう、おれじゃなくて深澤さんなんだ。





『…あたしの言うこと信じられないの？』


翔「え、、？」


『あたしは！翔太が最初に守ってくれなかったら、逃げ出してた！

翔太が守ってくれたから、逃げずにいられたの！

あたしの考えたことは、間違ってないって気付けたの！！

あたしのかっこいいヒーローを否定しないで！』




目を真っ赤にして、涙を浮かべながら訴えてくる。


信じられるわけが無い。


おれは、お前を一度裏切ったのに。





翔「なんで、そんな信じられるわけ…」


『…翔太だからだよ』


翔「…っ」




全身で彼女を抱きしめる。





翔「もう、絶対手放さねえよ？

嫌だって言われても離してやれないから」


『もう一度、あんなことしたら許さないから』


翔「…好きだ。

もう一度、おれとやり直してくれますか？」


『…これからもヒーローとして守ってくれるなら

よろしくお願いします』






身体を離して、見つめ合う。



お互いにぐちゃぐゃな顔を拭い合って




どちらからともなく唇が重なる。





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ああ、帰ってきた。



おれの一番大切な人ー…。






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