フープピアス2 【青】

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ルンルンで廊下を歩いていると




辰「ご機嫌だね」




天敵が目の前に現れた。





翔「まあ、、いい事あったんで」


辰「ふーん…。概ね、Aが考えさせて欲しいとか言ったんでしょ」


翔「…なっ！！」


辰「あ、大当たり？

わっかりやすいねえ、渡辺くんは」




ほんとにこの人は読めない。

変に飄々としていて、なんでも見透かされてるこの感じ。

苦手だ。




深「俺がどんな事を言おうと最終的に決めるのはAだけどね」


翔「おれ、あんただけには負けないんで」


辰「ん？ライバル認定されちゃった？」


翔「そんなかっこいいものじゃないですけど」


辰「そうなの？まあ、せいぜい頑張って」




じゃね〜、そう言いながら手をヒラヒラさせて

会議室に入ってく。


会議室はガラス張り、その中にはおれと一緒に来たA。

深澤さんが来た瞬間、おれの大好きだった可愛い笑顔。


その可愛い笑顔はおれのものだったんだ。




…絶対に取り戻す。




そう決意して歩き出した。





大「あ、翔太！ようやく帰ってきた〜！！」


康「ほんまや。Aさんと密会、楽しかった？」


翔「おう。まあ、最後にやな奴に会っちゃったけどな」


康「…ふっかさんか」


翔「でも、ちょっと燃えてきた」


大「ありゃ、今回は言い負かされっぱなしの翔太じゃなかったんだ」


翔「ぜってえ取り戻す。

てか、康二。お前会議じゃねえの？」


康「…」


翔「…康二？」


康「んえ！？あ、、！ほんまや！！！

行かなかん！！！！じゃあ、また後でなあ！」




そう言って、荷物を抱えて走っていく康二。




大「いま、変だったよな」


翔「おう」


大「まさか、康二もAちゃん？」


翔「…やめてくれよ。ライバル増やすの」


大「ごめん」





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